那須塩原市の養豚場で豚熱の発生が確認されて1カ月経った17日、栃木県は2つの農場の防疫措置が完了したと発表しました。

県によりますと、17日午後5時までに家畜やたい肥などの埋却、豚舎の清掃・消毒等の防疫措置が完了したということです。

2つの農場では合わせて3万9300頭余りが今月8日までに殺処分されました。

3カ所に設置された消毒ポイントでは延べ3564台の車両を消毒し、消毒ポイントも閉鎖されました。

県と国、自衛隊、他県や市町、関係団体などから延べおよそ1万7千人が作業に当たったということです。

また、県は殺処分した豚を地中に埋めた影響を調べる地下水のモニタリング調査を3回行いましたが、いずれも異常は認められなかったと発表しました。

今後も定期的に水質検査を実施する方針です。

今後、県では再発防止対策として、県内すべての養豚場への立ち入り調査を行うほか、飼育されている豚へのワクチン接種の継続などを行っていくということです。