テスナエナジーが入居していたビル

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 テスナエナジー(株)(TDB企業コード:291012711、資本金4000万円、東京都千代田区神田多町2-5、代表山本貴士氏)は、4月28日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は堀江良太弁護士(東京都中央区日本橋3-3-4、永沢総合法律事務所、電話03-3273-1800)。債権届け出期間は6月2日まで。

 当社は、2014年(平成26年)5月に設立。木質バイオマス発電プラントの企画・設計・施工のほか、焼却炉企画・設計、その他コンサルを手がけていた。

 主力業務の木質バイオマスのガス化発電事業は、木くずを1200℃前後で炭化した後に炭と水蒸気を反応させて水素ガスを発生させ、その水素ガス中の水素と空気で水素ガスエンジンを駆動して発電するシステムで、水素ガス製造が可能である点が大きな特徴となっていた。2019年3月期には年売上高約4億7600万円を計上していた。
 
 北海道石狩市内で実証レベルに向けて進めていたが、2018年3月末の竣工予定が大幅に遅延。建築費用も膨らみ、竣工計画が変更されていたほか、山形エリアの2メガ発電所も2019年度までの竣工で計画が遅延していた。

 そうしたなか、2019年2月6日、当社が手がけていた山形県上山市内のバイオマス発電会社の発電プラントで試験運転中に爆発事故が発生。2021年3月期の年売上高は約1300万円に落ち込んでいた。資金繰りが悪化し、今回の措置となった。

 負債は債権者約42名に対し約14億6100万円。