バルセロナ、前ラポルタ政権下の「最高の補強選手5名」

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先日行われたバルセロナの会長選挙。2003年から2010年までその座にあったジョアン・ラポルタ氏が再び当選することになった。

今回は、そのジョアン・ラポルタ氏がかつて会長を務めていた際に行った補強の中で最も素晴らしかった5名をピックアップした。

ロナウジーニョ

加入年:2003

移籍金:3000万ユーロ(およそ38.73億円)

当時としてはかなり大きな額の移籍金3000万ユーロが動いたロナウジーニョの取引。この年バルセロナの会長に就任したジョアン・ラポルタ氏は、「デイヴィッド・ベッカム、ティエリ・アンリ、ロナウジーニョを連れてくる」と公約しており、その一人を3000万ユーロで手に入れた。マンチェスター・ユナイテッドとの競合を制しての交渉だった。

ブラジルから来たアーティストはフランク・ライカールト監督の下で特別な存在となり、数々の信じられないプレーでファンを魅了。ティキ・タカと呼ばれるスタイルの基礎を作り上げるために重要な役割を果たした。

サミュエル・エトー

加入年:2004年

移籍金:2400万ユーロ(およそ30.98億円)

レアル・マドリーに発掘されたカメルーン人FWは、レガネスやエスパニョール、マジョルカへのローン移籍を経て大ブレイクした。粘り強く交渉を行ったバルセロナは2400万ユーロの移籍金を提示し、彼の買い戻しを検討していたレアル・マドリーを説得することに成功する。

カンプ・ノウにやってきた彼はいきなりリーガ優勝に大きく貢献し、それを祝うパーティで「マドリー、ろくでなし野郎、チャンピオンに敬意を表せよ」と叫んで罰金を科されることに。反骨心を身にまとったエトーはバルセロナで5シーズンプレーし、130ゴールを奪う活躍を見せた。

デコ

加入年:2004年

移籍金:1500万ユーロ(およそ19.36億円)

ポルトでジョゼ・モウリーニョとともにチャンピオンズリーグを制覇したデコ。ブラジル出身ながらもポルトガルに帰化したという経験を持つ司令塔は、指揮官と一緒にチェルシーへ行くという噂もあったものの、1500万ユーロ+クアレスマの譲渡という条件でバルセロナに加入した。

攻撃的MFであったことからロナウジーニョら強力な攻撃陣の中に入れるか心配されたものの、センターハーフとして起用されたことで新たな境地を開拓。知的で一貫性あるプレーで攻守における中心となり、4シーズンで2回のリーグ優勝を果たし、自身2回目のチャンピオンズリーグ優勝にも貢献した。

ダニ・アウヴェス

加入年:2008

移籍金:2300万ユーロ(およそ29.69億円)

今話題の「偽サイドバック」は彼の成功が広めたと言っても過言ではないだろう。セビージャから2300万ユーロ+700万ユーロのボーナスという条件で加入したダニ・アウヴェスは、リオネル・メッシとのパーフェクトなコンビで多くのゴールを生み出した。

6回のリーガ優勝、3回のチャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど8シーズンに渡って中心選手となり、惜しまれながら2016年にユヴェントスへと去っていった。

ジェラール・ピケ

加入年:2008

移籍金:500万ユーロ(およそ6.45億円)

バルセロナの下部組織で育成されたジェラール・ピケは、17歳でマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したものの、プレミアリーグでの出場機会をなかなか与えられずに苦しんでいた。ネマニャ・ヴィディッチとリオ・ファーディナンドという世界屈指のファイターが彼の前に立ちはだかっていたからだ。

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そこでバルセロナは彼を再びチームに引き入れることにした。その価格は500万ユーロという安いものだったが、それでもタダで出ていった選手を買い戻すというのは勇気がいる選択だったはずだが、ピケはこのチャンスを完全に生かした。カンプ・ノウですぐに中心的なDFとなり、現在までチームを支えている。