コロナを機に生活スタイルが変わりつつある今、暮らし方や家事の分担にも新しいかたちが必要に。家の中の家事をすべて抱え込むのではなく、ときには家族と協力し合うことも大切です。

そんな暮らしを実現しているのが、「ESSE暮らしグランプリ2020」特別賞のくまみさん。週末ごとに夫婦で話し合い、家事は夫と分担しているというくまみさんの、家事シェアがうまくいく秘訣を紹介します。

暮らしをスムーズに回すには、夫婦のコミュニケーションも大切




家事は家族で協力するスタイル

「夫も家事に参加することがわが家では当たり前!」と話すくまみさん。円満に家族参加型で家事を回すためのコツを教えてもらいました

●コツ1:その場で口出しはNG!週末に夫婦2人の時間をもつ



以前は、家事のやり方にすぐ口出しをしてけんかになってしまったことも。今は、週末の夜に時間をとって、1週間の家事や育児などについて話し合っているそう。
「重苦しいものではなく、好きな飲み物を飲みながら。いいことも大変なことも共有することで、1人で抱え込まなくなり、肩の荷が下りました」

<ある日の課題>
・お風呂掃除のとき、気をつけてほしいことについて
・水きりカゴを撤去するかどうか
・長男のゲームや勉強時間について
・買いたいと思っているものについて

●コツ2:得意なことはお願いする




家事の役割を決めすぎず、得意な人にまかせるのもコツのひとつ。「夫が裁縫に挑戦してみたら、手先が器用だと判明。それからは、私は掃除、夫は裁縫やDIYなど、得意分野を担当することに。その方がやる気も出ますしね」


夫がつくったクッションカバーやエプロン、手帳カバーなど。得意だとわかると、さらに挑戦してみたくなり、ミシンを入手。楽しみながら取り組めるように。

●コツ3:掃除に関するルールを決める




家事のなかでも敬遠されがちな掃除は、押しつけ合いにならないよう、初めにしっかりとルール決めを。「わが家では、リビングの床掃除と、玄関、トイレの掃除は私が、お風呂とキッチンは最後に使うことが多い夫が掃除することにしています」

●コツ4:ときには家電にも頼る




食洗機や乾燥機つき洗濯機など、家事の手間が減る家電を取り入れるのも◎。「頼れるものには頼って、夫も私もラクに。おかずはワンプレートにして、食洗機を回すのが1回ですむようにするなどの工夫もしています」

●家事シェアで自分時間と家族時間が充実しました



<自分時間>
家事の時間は20時までに


家事を終えた20〜21時はブログを執筆する1人の時間。「家事シェアを取り入れたことで、1日のスケジュールを崩さずにこの時間を確保できるようになりました」

<家族時間>朝の1時間を家族団らんタイムに


平日は、朝食の1時間が唯一、家族がそろう貴重な時間。「昨日あったことや、今日の予定などを話します。1日のスケジュールの確認にもなって、さらに家事シェアがスムーズに」

やるべきことはみんなで協力して、空いた時間を家族で楽しんだり、それぞれの趣味に打ち込んだり。家族で心地よい暮らしを手に入れましょう。

●【くまみさん】



夫(37歳)、長男(6歳)、二男(1歳)の4人家族。自宅は4LDKの戸建て。フリーの管理栄養士として働きながら、掃除や収納などについての記事を、ブログ「くまみいろ
」で配信している

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>