有名なことわざ「絵に描いた餅」とは、どんなに巧く描かれていても実際には食べられないことから、「役に立たないもの」という意味がある。

しかし、食べられなかろうが、これぞまさしく芸術だ......!

そう思えるような、「本物にしか見えないイラスト」がツイッターで注目を浴びている。


これが絵......!?(画像は篠さん提供)

これは2021年2月23日に、ツイッターユーザーの篠さん(@Shinoo_0215)が投稿した作品だ。

どこからどう見ても本物のポテトチップスが1袋、白い紙の上に置かれているようにしか見えないが、なんとこれは、画用紙に描かれた「絵」らしい。

このリアルすぎる作品に、リプライ欄では

「うますぎて震えました...」
「うそだうそだうそだうそだ...(凄い」
「ここの光の反射具合とても忠実に再現されていて素晴らしいです!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「本物紙の上に載せるネタだろうなと思ったらガチだった... 今まで見たこれ系の中で一番うまいです(脱帽」

など、称賛の声が集まっている。

読者の皆さんの中には、いまだに信じられないという人もいるかもしれない。

そんな方には、篠さんが投稿した「作品の途中経過」もご覧いただきたい。

これが本当に絵であるということが実感できるだろう。


うっすら下書きの線も見える(画像は篠さん提供)


この立体感...!(画像は篠さん提供)

Jタウンネット編集部は25日、イラストを描いた篠さん本人に、詳しく話を聞いた

50時間かけた大作

篠さんは現在、19歳で、普段は製造業で働いているそう。

作品の周りには色鉛筆があるが、まさかこの絵は色鉛筆だけで描いたのだろうか。そう尋ねると、

「堅あげポテト本体は白ペンと色鉛筆のみですが、影の部分だけエアブラシを使っています」

と、教えてくれた。

制作にかかった時間は、50時間ほど。袋の光沢感を出すことや、文字のレタリングに苦労したそうだ。

半年ほど前には、カルビーのポテトチップスうすしお味を描いた篠さん。今回、「堅あげポテトうすしお味」をモデルにした理由は、

「久しぶりに食べたら美味しかったからです笑」

とのこと。

今回の投稿は、なんと「堅あげポテト」の公式ツイッターアカウントにも届いたようだ。篠さんの投稿を引用リツイートしつつ、

「え!?絵!?上手すぎますって!! 思わず袋を開いて食べたくなってしまうリアルさですね...笑 丁寧に描いてくださりありがとうございます」

と、コメントしている。