ナダル 快勝ムードから一転まさかの大逆転負け。チチパスに敗れ4強逃す

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17日の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日〜男子2月21日・女子20日/ハードコート)大会10日目。男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦。ナダルは6-3、6-2、6(4)-7、4-6、5-7で大逆転負けを喫し、準決勝進出を逃した。

ナダルはチチパスに対し過去6勝1敗。2年前の同大会準決勝で対戦した際は、ナダルが6-2、6-4、6-0で圧倒。だがチチパスも成長し、直近2試合(2019年・2020年「Nitto ATPファイナルズ」)は敗れたもののフルセットへ持ち込んでいた。


第1セットはお互いチャンスを与えることなくキープする展開が続く。だが徐々にチチパスに綻びが見えるとナダルをその隙を見逃さず、ワンチャンスを活かした。この流れに乗り、ナダルは第2セット第1ゲームで見事なカウンターショットを決め、リード。更にブレークを重ねてセットカウント2-0と突き放す。


だがチチパスも立て直し、第3セットはまたもキープが続く展開に。相手にチャンスを与えるどころか、チチパスは3ポイント、ナダルは1ポイントしか落とさずタイブレークへ。ナダルがここで珍しく2本もスマッシュミスをしてしまい、一つセットを返される。


すると流れはチチパスに。ナダルは疲れが出てきたように見え、ラリーで苦しくなり、フルセットに持ち込まれる。第5セットでもナダルは苦しみながらもキープを続けるが、第11ゲームで被ブレーク。2セットアップからの大逆転負けを喫した。


ナダルが2セットアップから敗れるのは、2005年マイアミ大会のロジャー・フェデラー(スイス)戦(当時マスターズ大会決勝は5セットマッチ)、2015年「全米オープン」のファビオ・フォニーニ(イタリア)戦以来キャリアで3度目。


勝利したチチパスは準決勝で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。メドベージェフは準々決勝で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5、6-3、6-2で破っての勝ち上がり。


テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのナダル
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)