火曜夜に行われるバイヤー・レヴァークーゼン戦では、おそらくボルシア・ドルトムントに所属するユリアン・ブラントに対して、再び先発出場のチャンスが与えられることになるだろう。前節のマインツ戦では前半23分にボール奪取から、ハーランドとのワンツーにより打開しフィニッシュへと持ち込むなど、勝利にこそ導けなかったが活性化への要因になる活躍をみせていた。

 「マインツ戦では非常に良いプレーを見せていたし、少なくとも2つの良いフィニッシュを見せていたよ」と、その試合の2日後に行われたプレスカンファレンスにて、エディン・テルジッチ監督はコメント。とりわけ終盤20分でみせた押し込む時間帯では「とてもアクティブで、いろんな場面に関与し、相手もなかなか捉え切れていなかったね」と言葉を続けている。

 ただその一方でメスト・エジルからドイツ代表の10番を引き継いだ同選手は、2014年から2019年にかけて飛躍を遂げたレヴァークーゼン時代と比較し、数字の面だけで単純に比較しても、明らかにドルトムント加入以降のパフォーマンスに落ち込みが見られている。本来ならば難しいことを簡単にみせてしまうその才能が、逆に簡単なロストやパスミス、シュート判断ミスなどに埋もれる結果となっており、メンタル面においても時折は無気力な印象を与えるという批判の声も。

 ドルトムント加入以降なかなか安定したパフォーマンスを見せられていないプレイメイカーについて「ユリアンは非常に才能のある選手であり、彼がこのチームにいてくれることは我々にとって喜びだ」と語った指揮官は、「またすぐに、自身のもつ力に自信を得られるよう取り組んでいる」とコメント。自身も監督昇格からまもない中で「ここ数週間で、非常に良い道を歩んできた」と強調しており、それを証明する機会を再び古巣相手に手にすることになる。