コロナ禍の年末・年始商戦 正月も「巣ごもり」需要加速

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コロナ禍での年末・年始商戦が終わった。感染症の拡大により消費者の行動や価値観、買場などすべてが変化したため、好不調の判断はつきにくいが、引き続き巣ごもり需要が支えたことは確かで、家庭用商品は堅調に推移したようだ。

特に12月は、新型コロナの第三波が再加速したため巣ごもり需要が加速。クリスマスケーキも、今年は人混みを避けてオンラインやデリバリー注文が増え、全体的な売上げは昨年並みで推移したようだ。

テレワークが浸透し、年末年始の旅行や帰省など外出を自粛するムードが高まる中で、「巣ごもり正月」を決め込んだ消費者が多く、正月向けのおせちは例年より1か月以上早まり、需要も短期間に集中した。例年に比べて高額品が売れたとも言われている。

正月はイオンや西友は元日から営業し、イトーヨーカ堂は元日休業。一部を除きライフは1日と2日を休業し、サミットやいなげや、ヤオコーなどは三が日を休業するなど、スーパーによって対応は分かれ、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなどコンビニはほぼ通常営業(時短)した。

テレワークが浸透し、例年以上に休暇が長引いたため、冷凍食品や包装餅、即席麺、パスタ、鍋料理食材など日常の加工食品も年末から需要が発生。スーパーの来店客数は伸び悩んだものの客単価がアップしたようだ。

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