長谷部が先発復帰した2試合で、チームは2連勝を飾った。 (C)Getty Images

写真拡大

 フランクフルトに所属する36歳の長谷部誠は、ブンデスリーガの最年長プレーヤーとして最前線で戦い続けている。

 フランクフルトを率いるアディ・ヒュッター監督は、ウインターブレイク前の記者会見で「マコトに頼り過ぎないチーム作りをしなければならない。彼は今シーズン限りで現役をやめるかもしれないからだ」とコメント。ただ、長谷部自身は現役引退を明言せず、「サッカーでは何が起こるかわからない」とだけ語るにとどめていた。

 迎えた、年末のアウクスブルク戦で先発した長谷部は3バックの中央を務め、リーグ戦12試合ぶりの勝利に貢献。さらに、年明け1試合目のレバークーゼン戦ではボランチで先発し、ゴールの起点になるなどハイパフォーマンスを披露し、2連勝の原動力となった。

 この活躍ぶりをヒュッター監督やフロントも高く評価し、今年6月末までの契約を、1年延長する動きがあるようだ。『BILD』紙や『kicker』誌などの現地メディアが伝えている。
 
 マインツ戦を控えた記者会見に登場したヒュッター監督は、長谷部のパフォーマンスについて、「フランクフルトにあらゆる面で幸運をもたらしてくれた」と称えている。

「あなた方の目から見ても、彼のパフォーマンスはスポーツ面でも優れていることが分かるだろう。おそらく、3月には(契約延長について)考えをまとめないといけなくなると思う」

 そして、「彼を見ていると、成熟した選手が若返ったように思えるんだ。今でも非常に優れた走力を持っているし、サッカーの面では最高クラスの選手だ。人間的にも信じられない。彼はアイントラハトにとって、まさに天の恵みなんだ」と絶賛している。

 1月18日には37歳を迎える長谷部。その衰えぬプレーぶりに指揮官も脱帽のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部