医療体制ひっ迫で県独自の「医療危機警報」 1月11日まで不要不急の外出自粛を
福田 富一知事は23日、臨時の会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大が進み医療体制がひっ迫しているとして24日から県独自に医療危機警報を発令することを明らかにしました。
医療危機警報は24日から1月11日までで、期間中は県民に不要不急の外出を控えるよう求めます。
特に感染拡大地域への帰省については、慎重に判断するよう呼びかけました。
今月28日から来月11日までGoToイート事業の新規食事券の発行を一時停止することに加え、県などが発行しているプレミアム付き商品券について、期間中は利用を控えるよう県民と事業者に求めました。
県によりますと県内では現在、入院している患者が134人、宿泊療養施設に入所している人が30人、自宅待機となっている人が89人と、療養中の患者が累計253人に上っていて、これ以上感染者が増加すると通常の医療にも影響が出ることが懸念されます。
県ではこの状況を受け、これまで無症状者に限定して行ってきた宿泊療養施設への直接入所を軽症の患者にも拡大するほか、感染が拡大している県南地域に県内2つめの宿泊療養施設を1月中旬をめどに開設します。
取材に応じた県医師会の稲野 秀孝会長は、新規感染者や重症者が増え県内の医療現場は危機に瀕しているとして、県民に感染防止のための協力を強く呼びかけました。