今年9月、交際相手だった女性を車の中などで監禁したうえ、交通事故を起こしたとして逮捕監禁などの罪に問われている男の裁判の初公判が9日、宇都宮地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を認めました。裁判は審理を終えて、検察は懲役3年を求刑しました。

逮捕監禁、過失運転致傷などの罪に問われているのは野木町丸林の無職、松野 栄被告(52)です。

起訴状などによりますと、松野被告は知人を利用し交際相手だった当時40歳の女性をホテルに呼びつけ鎌で脅し、車などに監禁。さらに警察からの追跡を逃れようとした際、別の乗用車と衝突事故を起こし、男女2人に大けがをさせ、その場から逃走したとされています。

裁判で松野被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は「レンタカーや鎌を周到に準備し、計画的で悪質な犯行態様」と指摘し「事故はパトカーの追跡から免れるためで、刑事責任は重い」と懲役3年を求刑しました。

弁護側は「女性と連絡が取れなくなったことから本当の気持ちを聞くためにやむなく犯行に及んだ」と主張し寛大な判決を求めました。

判決は今月23日を予定しています。