栃木銀行 利益8億円と前年並み 中間決算
栃木銀行は10日、今年9月期の中間決算を発表しました。グループ全体の最終的な純利益は、前の年と同じ8億円となりました。
発表された中間決算によりますと、銀行単体での経常収益は国債などの債権売却益の減少などにより、前の年の同じ時期に比べて36億円少ない169億円となりました。
これに対し経常費用は営業経費などの減少で29億円少ない155億円となり、経常利益は14億円、中間純利益は7億円となりました。
特に不良債権処理費用については去年の同じ時期に比べて45%、額にして11億円減少していて、国の施策などもあり新型コロナウイルスの影響による大型倒産が期間中なかったことが 要因とみています。
金融機関の本来の収益力を表す「コア業務純益」は去年の同じ時期よりも11.5%増加し23億円となりました。
連結の中間純利益は去年の同じ時期とほぼ同じ「8億円」をキープしています。
新型コロナウイルスの影響による資金繰りについての相談ですが、これまでに5,500件から6,000件寄せられています。
最も多かった5月の大型連休の後は1週間でおよそ700件相談がありましたが、現在は10分の1ほどに落ち着いています。
栃木銀行は先行きが不透明な状況を受け、通期の業績予想について経常利益を32億円で据置く方針です。