森保一監督

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日本代表は9日、オーストリアでの合宿をスタートさせた。その初日に森保一監督がオンラインで報道陣の質問に答えた。

今回の合宿には堂安律が参加を取りやめ、その代わりに奥川雅也が初招集された。2015年、京都のアカデミーからトップチームに昇格すると、その6月にはザルツブルクに移籍しており、その後は期限付移籍を繰り返しながら2019年、ザルツブルクに戻ってきた。そして11月3日のチャンピオンズリーグ、バイエル戦ではゴールを奪っている。

森保監督は「毎節スカウティングしているリスト」に入っていると明かし、特長は「得点に絡める」「アシストにも絡める」と即答した。また「FWでプレーできる。サイドハーフでプレーできる。サイドバックもやっていました」「試合に絡めるんだったらどこでもプレーする」という「貪欲」ぶりについても高い評価を下した。

バイエルン戦の得点シーンは「スペースがない中でボールを受ける。スムーズにボールをゴールに向かって運んでいくのを強い相手にもできる」という感想を持ったという。そして最後に森保監督は今回の起用について「前のほうのポジション」だと明言した。

大迫勇也、堂安という攻撃的な選手が欠けた今回の代表チームにあって、奥川にチャンスが巡ってくる可能性はありそうだ。そこでしっかりと結果を残すことが出来るか。それが奥川が代表に生き残っていくための条件になるだろう。

(追記)
森保監督の会見から3時間後、日本サッカー協会の広報担当者は、奥川の所属するザルツブルクで新型コロナウイルス感染者が出ており、奥川が代表合宿に参加できない可能性もあるとした。ザルツブルクは選手全員にPCR検査を受けさせており、結果が分かるまでにはいましばらく時間がかかる模様。判明するのは日本時間の10月朝になるだろうという見通しも語っている。


【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】