原田知世さんが明かす「大人になって聞いてビックリした」名作秘話
10月24日の「サワコの朝」のゲストは、女優・歌手の原田知世さん。角川映画の新人オーディションをきっかけに、15歳の時に「時をかける少女」で映画デビュー。50歳を迎えた現在も映画やドラマで活躍しています。一方、女優業と共に大切にしてきた歌手活動では、デビュー以来38年の間に26枚のアルバムをリリース。透き通る歌声で多くの人々を魅了してきました。女優として歌手として、いつの時代も輝き続ける原田さんの魅力にサワコが迫りました。
「人生ってわからないもんだなって」上京に至った意外な経緯
50歳になる年に行った友達との北海道旅行を機に、ゴルフを始めたという原田さん。「ゴルフってゴルフだけじゃなくて、旅っていう楽しみもある。温泉に入ってゴルフして...これから先、凄くいいと思うよって(友達が)言ってくださって」ときっかけを話すと、姉を誘って一緒にゴルフを楽しんでいる近況をサワコに報告しました。そして「ゴルフを始めたことで凄く元気になってきたの。体力的にも」と、心身共に変化があったことを明かすと「40代が終わって、あぁ〜もう50代か...と思ったけど、意外とそこからが楽しいなと思っています」と話し、歳を重ねることで目が見え辛くなるなど「1つずつ何かが減ってしまうような感覚があったけど、ゴルフの練習をすることで(新たに)出来るようになったことができました」と、"失う"だけでなく、今もなお自分の"伸びしろ"を実感したのだそう。「それが、自信にもなるし、いいな!生きているなって」と、ゴルフとの出会いで前向きな気持ちを抱いたと話しました。
そんな原田さんの故郷は長崎県。4人きょうだいの末っ子として育ち、幼い頃は歌が好きだったことからお姉さんと一緒にピンク・レディーのモノマネをしていたそう。東京への特別強い憧れはなく「テレビなどを見て、そういう世界だというくらい、東京は遠く感じていましたね」と言うと、地元・長崎に満足していたと話しました。そこから一転...上京した原田さん。「人生ってわからないもんだなって思うんですけど」と切り出すと「中学3年生の時に真田広之さんの凄くファンになって。真田さんの相手役募集ってのが角川映画で始まって。それに姉が応募してくれた」と説明。妹想いの優しい姉によって上京のきっかけを得たと明かしました。
引退作になるはずだった!?名作「時をかける少女」制作秘話
姉が応募した角川映画のオーディションでは、特別賞を受賞。芸能界入りを果たした原田さんは、名作映画「時をかける少女」で主演に大抜擢されました。しかし、実はこの作品、原田さんのような育ちの良い少女を芸能界においておくわけにはいかないと考えたプロデューサーの角川春樹氏と映画監督の大林宣彦さんからの"引退プレゼント"だったそうで「私も、それ知らなかったんですね。大人になってから大林監督に実はあの映画は、角川さんがこれ1本作って、大林さんも私が歳をとっておばあちゃんになった時にこの作品を家でゆっくり1人で鑑賞できるように作ろうみたいなお気持ちもあったと言うのを聞いて」と驚きの事実を明かすと、さらに「角川さんがご自身で、予算っていうか製作費も全部バックアップして。角川映画の中でも特別な作品だっていうことを大人になって聞いてもう、ビックリしました。当時、ずっと知らなかったです」と、名作にまつわる秘話を披露しました。
その大林監督が今年4月に逝去されたことに触れ、「凄く温かく映画の世界の扉を開けてくださって。デビューが大林監督の作品だったから映画が好きになったし、いつも不安な部分を全部取り除いてくださる監督だと思いますね」と言うと「色んな魔法の言葉をかけてくれるというか、自信を付けてくださるんですよね」と話し、「家族のような現場だったので私は、そこに入れてもらった感覚ですね。恵まれていました」と大林監督への感謝を述べました。女優業と共に原田さんが大切にしてきた歌手業については、「女優の仕事があって主題歌を歌うみたいな感じだったけど、段々、今の自分を表現するとしたら歌なのかなって」と説明。「(女優と歌手の)両方やってたからいつも新鮮な気持ちで長くやって来られたかな」と自身の軌跡を振り返りました。
「サワコの朝」はインタビューの達人・阿川佐和子が土曜の朝に素敵なゲストを迎えて送るトーク番組。次回10月31日は、気象予報士の森田正光さんと森朗さんが、天気にまつわる様々な疑問をわかりやすく解説するとともに、知られざる"天気の真実"を明かしてくれます!
MBS/TBS系で毎週土曜あさ7時30分から放送中。ゲストの心に残る音楽と秘蔵トークをお楽しみに!
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