昭和27年当時の鉄道の姿が、眼前に蘇ってくるような図面です。

 近鉄は2020年9月11日(金)、「昭和27年名古屋営業局 線路一覧略図」のレプリカを発売すると発表しました。


当時近鉄だった養老鉄道(2013年3月、恵 知仁撮影)。

「線路一覧略図」は当時の施設担当者が線路の情報を共有するために使用していたもの。縦断図から線路周囲の地理情報まで、実務に必要な現地状況を記した図面が忠実に再現されています。現在の名古屋線、鈴鹿線、養老線(現・養老鉄道)および1961(昭和36)年廃線の伊勢線(江戸橋駅〜新松阪駅)が収録され、図面を全て広げると約7メートルもの長さになります。

 復刻された「昭和27年名古屋営業局 線路一覧略図」は1冊19800円(税込)。専用の申込フォームからネット申込する形で、支払い方法は銀行振込のみ。申込期間は9月12日(土)10時から当分の間ということで、当初100冊の生産を見込み、受注生産も行われるとのことです。

 近鉄は9月に開業110周年を迎えます。