ユニリーバ公式サイトより

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 ユニリーバ(Unilever)が、全製品において美白に関連する言葉の使用を取りやめると発表した。

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 ユニリーバは美白を示唆する言葉について「こうした言葉の使用は、美の理想が1つしかないということを示唆しているため正しくない、見直しが必要である」とし、全製品から「フェアネス」「ホワイトニング」「ライトニング」といった文言の記載を廃止する。これに伴い、インドを中心に展開する「フェア&ラブリー(Fair&Lovely)」のブランド名を数ヶ月以内に変更することを発表。東南アジア地域で展開する広告やパッケージデザインも変更したという。

 アメリカでは、5月25日にミネソタ州で白人警察官が拘束した黒人男性が圧迫死した事件をきっかけに「Black Lives Matter」運動が加熱。運動の一環として、美白製品の販売をしていることに対して「白い肌を推奨している」といった内容の批判が高まっており、ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)は美白効果があるとされていた製品販売の中止を決めた。

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