「ドイツでもヒデ(中田英寿)さんの部屋に行ってDVD借りたりしていました。ヒデさんの部屋は、いつも綺麗にDVDが30本くらい並んでました(笑)。映画が多かったですね。『好きなのを持って言っていいよ』と言ってくれて、良く借りてました。みんな仲良くやってました」
 
――同じFWには、同学年の巻誠一郎選手と玉田圭司選手がいました。

「玉田はドリブラーで、巻はポストプレーが得意だった。それぞれタイプが違ったんで、お互いの特長が噛み合っていた。僕は途中から入って点を決めるという感じで、役割分担ができていた。だからバチバチのライバル関係という感じではなく、うまくやれていた」

――改めてドイツ大会を振り返ると?

「ワールドカップ直前にドイツと引き分けて(2-2)、チーム状態も良くて、僕も途中から出てシュートにも絡めて、やれるという雰囲気はありました。初戦のオーストラリア戦(1-3)で勝っていたら、まったく違う大会になったのかな。それまでのジーコジャパンの良さが本番に出せなかった、結果に繋がらなかった。本当に上手い選手ばかりで、やっていて凄く楽しかったし、良いチームだったんですが」

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN