総統府報道官室がUNウィメンの地図をもとに中華民国(台湾)の国旗を加えて21カ国に修正した=報道官室の公式ツイッターより

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(台北中央社)女性の地位向上を目指す国連機関、UNウィメンが公式フェイスブックで発表した、女性が国家元首や首相を務める20カ国を表示した地図に台湾が含まれていなかったことを受け、総統府報道官室は14日までに、UNウィメン宛てのメッセージをSNSで発信し、台湾の蔡英文総統を承認するよう呼び掛けた。

UNウィメンの地図に表示されていたのは、アイスランド、デンマーク、ドイツ、ベルギー、スイス、ノルウェー、フィンランド、エストニア、スロバキア、サンマリノ、セルビア、ジョージア、ネパール、バングラデシュ、シンガポール、エチオピア、ニュージーランド、バルバドス、トリニダード・ドバゴ、ボリビア。

総統府報道官室は、この地図に中華民国(台湾)の国旗を加えて21カ国に修正した上で、公式のフェイスブックやツイッターに投稿し、国連が本当に女性の地位向上を目指すのであれば、2つのことが必要になるだろうと提言。自らの偏見に気付けるよう眼鏡を新調することと、現実を直視し、台湾で高い評価を受ける蔡総統を認める勇気を持つことが必要だと書き添えた。

UNウィメンと各国の議員たちで作る列国議会同盟(IPU)は10日に発表した、各国における女性の政治参画に関する報告で、1月1日時点のデータに基づき世界各国で閣僚ポストに女性が占める割合を示した地図を作成しているが、この中でも台湾は個別に扱われず、中国と同じ色に塗られていた。

(編集:塚越西穂)