北海道〜鹿児島は遠くない! 鉄道でも「1日」で移動可能、そのルートがこちら
北海道から鹿児島まで移動するとしたら、多くの人が交通手段として「飛行機」を選ぶだろう。むしろそれ以外だと時間がかかりすぎてしまうと思われる。
しかしこの日本縦断、実は「鉄道」でもたった1日でできてしまうことをご存じだろうか。
鉄道でも1日で行ける(画像:鹿児島中央駅はflickrより、keyakiさん撮影)
ツイッターユーザーの咲来さん(@sakkurusan)は2019年12月25日、こんな投稿をしている。
「実は札幌から鹿児島。朝6時に札幌出れば特急と新幹線乗り継ぎでその日の21時に鹿児島着くのを知ってる人はあんまいない。1度やってみたいんだよなぁこれ」
咲来さんが提示した札幌駅〜鹿児島中央駅のルートはこうだ。
(1)札幌駅6:00発→(JR特急スーパー北斗)→新函館北斗駅9:13着
(2)新函館北斗駅9:35発→(JR新幹線はやぶさ)→東京駅14:04着
(3)東京駅14:20発→(JR新幹線のぞみ)→新大阪駅16:50着
(4)新大阪駅17:08発→(JR新幹線みずほ)→鹿児島中央駅20:58着
札幌駅を出発してから鹿児島中央駅に到着するまでの時間は約15時間。乗り換えはたったの3回だけで、価格は指定席・現金優先で5万4360円だ。
意外にもすんなりできてしまう鉄道での日本縦断。このルートの場合、札幌を8:39に出発しても、鹿児島中央に23:40に着くことができる。咲来さんによれば、札幌よりさらに遠い旭川からも1日以内で鹿児島まで行ける。また、新大阪ではなく新神戸での乗り換えも可能だ。
ツイッターでは咲来さんの投稿に対し、
「おおーいいですね!かなーりシビアそうだけど。楽しそう」
「鉄道だけの超長距離移動は憧れますね」
「そんなに無茶な乗り換えないし、金額的にも距離考えたらリーズナブルな気がする。腰とメンタルが持つかは知らない」
といった声が寄せられている。
コスパだけを考えれば飛行機に勝る点はないかもしれない。だが、窓の外の景色が変わっていく様は見ているだけで心躍るだろう。お尻や腰が痛くなりそうな予感はするが、なんだかロマンがある。なかには実際に鉄道だけで移動したというツワモノもおり、
「それやりました。南下するにしたがって空気が湿気で重くなっていくのを感じましたw」
と感想を述べている。
テレビで高所恐怖症の人を見て...
Jタウンネットは12月26日、咲来さんに詳しい話を聞いた。
咲来さんは北海道在住。鉄道の旅は大好きだとしている。鉄道で日本縦断ができることにいつ頃気づいたのかを聞いてみると、
「2016年3月に北海道新幹線が開業した時には、もう気付いていました。新幹線で北海道から九州まで繋がることで、当日中の移動が可能というのは、当時の時刻表で把握していました。特急に乗り継げば札幌まで当日移動は可能ということもこの時に把握しております」
と話している。
北海道新幹線の開業により、北海道(新函館北斗駅)と青森(新青森駅)が繋がった。新函館北斗駅から特急で札幌まで行ったとしても、1日以内で移動が可能になったわけだ。
実は札幌から鹿児島。朝6時に札幌出れば特急と新幹線乗り継ぎでその日の21時に鹿児島着くのを知ってる人はあんまいない。1度やってみたいんだよなぁこれ pic.twitter.com/3Dmi3tcd9N
— 咲来さん@感謝価格でご提供 (@sakkurusan) December 25, 2019
このツイートをしたきっかけは、12月25日未明に放送された「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2019」(フジテレビ系)に電話で登場した名古屋在住の男性。オリンピックの男子マラソンのチケットが当たったが、自分は高所恐怖症で飛行機に乗れない、マラソンが開催される札幌までどうやって行こうかという内容が放送された。
これを見た咲来さんは、
「名古屋なら10時間ちょっとで新幹線と特急を乗り継げば札幌に行けるだろ。そんなに北海道、札幌って遠い場所として見られているのか?」
と思ったとのこと。「北海道、札幌はそんなに遠い場所ではない!陸路でもこのくらいの時間で行ける」ということを伝えたかったという。
たしかに高所恐怖症の人にとっては耳寄りな情報だ。「飛行機に乗れない」という理由で旅行をあきらめていた人は試してみてほしい。