ベネズエラ戦のスタメン予想。キルギス戦のメンバーが主体になると森保監督は示唆した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表は11月19日、キリンチャレンジカップでベネズエラと対戦する。ベネズエラは10月に発表されたFIFAランキングで26位と、日本(28位)に近い。昨年11月の前回対戦も1−1のドローだった。拮抗した展開が予想される。

 この試合では、14日にアウェーで行なわれたキルギス戦とは一部のメンバーを入れ替え、吉田麻也や長友佑都らを外して、進藤亮佑、荒木隼人、古橋亨梧、オナイウ阿道といった新戦力を招集している。森保一監督はどんなスタメンを選ぶのか、予想していく。

 森保監督は前日会見で「3バックも4バックも考えて、今回のメンバーを選考させてもらっています。明日は4バックをスタートで使いながら、試合の途中にどうしていくか考えたい」とコメントしている。その言葉を信じれば、システムはキルギス戦と同じ4−4−2だろう。
 
 さらに指揮官は、メンバー編成についてもこう言及している。

「まず基本的にはキルギス戦を戦った選手たちを軸に明日のメンバーを考えていきたいと思います。しかしながら、長距離移動で疲労が蓄積された状態での戦いになる。今日のトレーニングで、選手のコンディションを見て、明日の選考につなげたい」
 
 そのコメントを踏まえると、キルギス戦に先発した権田修一、植田直通、柴崎岳、原口元気、永井謙佑はコンディションに問題がなければ、先発に名を連ねそうだ。

 ただ、GKは川島永嗣かもしれない。フランスのストラスブールに在籍するこのベテランGKをキルギス戦後に離脱させず、わざわざ日本に連れてきているのは、ベネズエラ戦で起用するためという見方もできるからだ。

 CB植田直通のパートナーには畠中槙之輔が入りそうだ。ベネズエラ戦のDF陣の中では植田とともに10月シリーズから続けて招集されている数少ない選手。序列は高いと見る。

 長友、酒井宏樹というキルギス戦のコンビがすでにチームを離れている両SBには入るのは、そのキルギス戦から帯同している室屋成と佐々木翔か。このふたりに代表での経験値で劣る車屋紳太郎と進藤亮佑は、サブが濃厚だろう。
 ボランチでは遠藤航に代わり山口蛍が、サイドハーフでは伊東純也に代わり中島翔哉が出場すると見る。山口も中島もキルギス戦では途中出場していて、森保監督の今回の選考基準にならうと、彼らが続けてピッチに立つ可能性が高い。

 最前線は永井の出場が有力も、キルギス戦でフル出場して先制点を決めた南野拓実はすでにクラブに戻っているため、コンビを組むFWの予想は難しい。GKの川島と同じ理由で、欧州組ながらキルギス戦で使われなかった浅野拓磨を起用されると見るが、初招集のオナイウや古橋が抜擢されてもおかしくはない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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