8日、日本代表は冒頭のみ公開したトレーニングを行った。練習後、川島永嗣が現在の自分の立場と心境について語った。

「チームでの状況は厳しい(出場できない)状況ですけど、そういうことをわかって自分もやっているつもりです。ただ、それを覆すために日々やるというのは変わりないです。そういう中で、自分がどういう形でやることに対して集中して臨んでいけるかだと思います」

「(森保一監督になって)足下の技術、ビルドアップに参加することももちろんですが、ただボールをつなぐだけではなく、どうやって攻撃の基点になるかというのを非常に求められていると思います。それはGKとしてというだけではなく、フィールドの11人の1人としての役割を求めていると思います」

「(ヨーロッパでも)求められるものというのはゴールの前に張り付いているGKではないですし、モダンサッカーのスピードがある中でGKはフィールドプレーヤーの1人になる、守るスタイルとしてもアグレッシブさが求められていると思います」

次に「他のGKに対して自分が優れている部分をどう考えるか」という、ライバルたちへの対抗心を聞く質問があった。川島は一瞬考えると、丁寧に答えた。

「あまりそういうこと(人との比較)は考えません。2人ともいいGKですし、長く一緒に見ているので成長している部分を感じるし、そういう意味で楽しさはあります。でも自分は自分で、自分が考えていることに対して集中することに変わりはありません。チームの中で切磋琢磨してそれぞれが日本のGKのレベルを押し上げるためにやっていきたいと思います」

気負いなく淡々と答えながらも、川島の言葉は力強い。9月に「まだまだやれる自信はある」と語っていたとおり、川島は控えの立場に甘んじようとは思っていないのが言葉の端々ににじみ出ていた。【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】