鹿児島ハイブリッドロケット研究会(Team KROX)は2019年9月13日、小型ハイブリッドロケット初号機(通称:鹿児島ロケット)の打上げ実験を実施しました。ロケットは、目標高度の400メートルには到達しませんでした。


鹿児島大学の学生らが中心となり開発された鹿児島ロケットは、全長2.7メートル、直径14センチメートル、質量22キログラム。胴体はガラス繊維強化プラスチック製で、固体燃料(主にアクリル)と液体酸素を燃料としています。


そして研究会はJAXAの協力を得て、内之浦宇宙空間観測所にてロケットの燃焼試験を続けてきました。



9月13日に鹿児島県肝付町で実施された打ち上げでは、ロケットは離昇したものの、直後に水平方向へと傾き海へと落下しました。この原因について、研究会は必要な推力が発生しなかったと考えています。


今後、研究会は高度100キロメートルを目指すロケットを開発します。そして最終的には、超小型人工衛星を軌道投入できる超小型ロケットの開発を目標としています。


 


Image: 鹿児島ハイブリッドロケット研究会
Source: 鹿児島ハイブリッドロケット研究会, 読売新聞, NHKニュース
文/塚本直樹