4日、日本代表はカシマスタジアムで試合前日の公式練習を行った。トレーニング後、吉田麻也は過去2回のワールドカップ予選で一番苦しかった試合について語った。

「苦しかったのは……やはり中東での試合ですね。ただ、初戦はいつも苦しむイメージがあります。前回2018年ロシアワールドカップ・アジア2次予選初戦のシンガポール戦(0-0)、その後の3次予選初戦のUAE(1-2)、さらにその前の2014年ブラジルワールドカップ・アジア3予選初戦北朝鮮戦(1-0)もそうです」

「相手どうこうより、初戦の難しさはあると思います。特に今回はアウェイの試合でスタートということでその難しさが非常に大きいと思うので、しっかり勝点を取るために、これだけしっかり海外から現状ベストだと思う選手を選んだという印象を持っています。ここを取りこぼすわけには行かないと思います」

過去6大会連続でワールドカップに出場している日本だが、予選では必ず苦しい場面があった。そんな苦境に陥ったとき、キャプテン吉田の果たす役割は大きい。

「勝手に付いてくればいいかなと(笑)。いい選手は勝手に付いてくると思います、正直。引っ張らなければいけないことはもちろんわかってますけど。ただ、やるのは選手おのおのなので。非常に雰囲気もいいですし練習の質も高いので、今のところ心配していません」

吉田はそう語ると表情を引き締めていた。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】