東京都の石原慎太郎知事は22日の定例会見で、人口減少時代への対策として、「日本は積極的な移民政策を考えるべきだ」と述べ、しっかりした入国管理制度の必要性を強調した。

 石原知事は「人口減社会は決して悪いとは思わないが、(高齢者が極端に多い)逆三角形のいびつな年齢配分は危険だ思う」と述べた。そして「きちんとした入国管理の下に移民政策を行えば、労働力提供だけでなく、若い人の結婚の問題とかも解消されてくると思う」と持論を語った。具体的には、日本の大学を卒業した外国人に永住権を与えることなどを挙げた。そして「日本人は単一民族ではない。多岐にわたるルーツがある」と付け加えた。 

 また、民主党の前原誠司代表の「中国脅威発言」について、「中国が脅威というのは当たり前だ。(中国が)何のためにあんな軍事力を持っているのか。日本の領海も度々侵犯されている」と述べ、「前原代表が言ったことは実に妥当だ」と語った。【了】

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