存在じたいがパワハラ?至学館大・谷岡郁子学長の意外すぎる経歴とは

写真拡大

 レスリング女子・伊調馨(33)が栄和人氏(57)から「パワハラ」を受けていたとする告発が、新たな局面へと突入し、さらに強烈な「大ボス」が登場したとがネット上で話題になっている。

 栄氏が監督をする至学館大学の学長で、日本レスリング協会副会長でもある谷岡郁子氏(63)が3月15日、愛知県内にある同大で記者会見を行った。谷岡学長は今回の騒動で、同大の学生やレスリング部員が誹謗中傷にさらされていることなど、教育者然とした立場で問題を指摘。だが、栄監督に対しては「チキンハート、小心者だ。栄は協会でなんの権限もない。パワーのない人のパワハラとはどういうものか」と、罵倒とも取れる辛辣な言葉で擁護、伊調氏については「五輪を目指すはずがない人」と言い、「そもそも伊調さんは選手なんですか?」と記者に問い掛けるシーンもあった。

 栄監督は同大学に所属しているとはいえ、多くの五輪選手も送り出した、人の上に立つ指導者である。それを「チキンハート」呼ばわりは教育上いかがなものか。さらに伊調氏も、アテネ・北京・ロンドン・リオと「人類史上初の女子五輪4連覇」を達成し、国民栄誉賞を受賞した英雄である。自身の進退を悩み、決めあぐねている人間に対して冷酷すぎる言葉ではないだろうか。

 これにはSNS上でも「谷岡学長の発言が一番のパワハラだろ」「権力者のマウンティングまるだし」「この人を見れば、女子レス界や至学館大学がどんなだか分かる」などと大バッシングが巻き起こった。松本人志(54)も、18日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「松居一代を彷彿とさせる」「この言い方がパワハラ」と批判し、また女子レスリング選手・山本聖子(37)を妻に持つ、ダルビッシュ有(31)はTwitterで「伊調選手、栄監督両氏にリスペクトのかけらもない」と憤慨した。

■元民主党で従軍慰安婦問題や尖閣問題で過激発言連発の過去

 そんな谷岡学長だが、じつはというか、やはりというか「民主党」出身の議員の経歴があった。Wikipediaによれば、谷岡は08年8月に『慰安婦問題解決へ 8.7院内集会』に参加して「なんとしても被害者の生きているうちに日本に謝罪させたい」と挨拶したとあり、また10年10月には参議院の外交防衛委員会で「日本人は尖閣程度のことで騒いでいるが中国に遺棄化学兵器を大量に残すような侵略をしてきた。自国のしたことを忘れているのでは」などと発言しているという。

 日頃は「人権派」をうたい、ご立派な活動しながら、相手の揚げ足を取る時には人を人とも思わない高圧的な態度で責め立てる。これは以前からお手の物だったようだ。2020年の東京五輪を前に、女子レスリング界に悪影響が出ないことを祈りたい。