現在ドイツ代表に参加しているマッツ・フメルス。先日のイングランド戦では、負傷離脱中のマヌエル・ノイアーに代わり、主将としてチームを牽引した守備の要が、大衆紙ビルトの日曜版にて解任されたカルロ・アンチェロッティ前監督と、その後にあがった後任候補、そしてユップ・ハインケス監督について語った。

インタビューのなかで、フメルスは「適したときに、ちゃんとしたコメントができるのだろうけど」と前置きした上で、就任の噂にあがったトーマス・トゥヘル氏について、ドルトムント時代に主将としてプレーした同選手が「バイエルンの首脳陣と、アンチェロッティ氏の後任を模索していた頃に話し合いをしたよ」と認める発言を行なっている。

さらにホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督もまた、後釜候補として名前が浮上しているが、まだ30歳になったばかりの同氏についてフメルスは「彼とは2つしか歳がかわらないけど、でも彼ならやれないことはないと思う」と評価。「特に昨今では4・5つのシステムを使い分けるなど、戦術的な部分に重きが置かれる流れになっているし、それに僕自身、ドイツのクラブにドイツ人の指揮官が就任することに好印象を抱いているほうだから」と言葉を続けた。

そのため、先日解任されたカルロ・アンチェロッティ前監督については、「なぜうまくいかなかったかは、選手たちでも話題だった」ことを明かしつつ、「言葉が最大の問題になっていたようにも思う。彼がこれまで指揮したクラブと比較して、ここでの言語の壁は大きかったようだから」との印象を述べている。

一方で、ドイツ人指揮官のユップ・ハインケス氏復帰後は、バイエルンは一転して連勝街道を突き進み、軌道を修正することに見事に成功したが、このことについてはフメルスは「なんといっても規律がもたらされている。あと明確なストラクチャーもね。そういった部分が選手たちに好影響を与えているんじゃ無いかな。彼は新しいチームスピリットをくくり出している」と語った。