ジャスティン・トーマス、松山英樹【写真:Getty Images】

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CIMBクラシック参戦で開催国の隣国フィリピン誌が特集…トーマス撃破に期待

 男子ゴルフ世界ランク3位の松山英樹(レクサス)は12日開幕のCIMBクラシック(マレーシア)でシーズン初戦を迎える。今大会はジャスティン・トーマス(米国)との激突がいきなり実現。日本のエースの参戦は開催地マレーシアのみならず、東南アジア諸国でも脚光を浴び、現地メディアは特集を組んで報じている。

「CIMBクラシックに飾り鋲を散りばめたマツヤマは今やスターの仲間入りを果たしている」と報じたのは、フィリピン情報誌「ビジネスミラー」だ。

 松山はシーズン最終戦のプレジデンツカップでは最終日のマッチプレー戦で、木をすり抜ける“神アプローチ”が炸裂。現地実況も「おいおい、なんてショットだ!」と大興奮で伝えるなど、復調のプレーでトーマスを撃破していた。全米プロゴルフ選手権では逆転優勝を許していた宿敵と新シーズン初戦から激突。注目は高まるばかりだ。

 マレーシアで行われる大会について、記事では「世界ランク3位のヒデキ・マツヤマは来週、CIMBクラシックでプレーすることが決定している。それは、大会史上初となる世界トップ5のゴルファーのうちの2人を激突させることを確実に引き起こすことになった」と言及。大会初のトップ5選手のダブル参戦を伝えている。

「マツヤマの電撃参戦が決まるまでの話だ」…宿敵の3連覇「確約」の評価一変

 さらに、トーマスの3連覇が有力とみられていた大会の展望について、急転したことも紹介している。

「世界ランク4位のジャスティン・トーマスは2度のCIMBクラシック王者に輝いた。さらには最近、新たなフェデックスカップ王者にも君臨した。今大会もトーマスの防衛が確約されていたが、それはマツヤマの電撃参戦が決まるまでの話だ」

 松山の参戦によって風向きが変わったことを言及。「25歳のマツヤマは世界の舞台で輝きを放つトップの一員。この1年間で6度のタイトルを手中に収めた」と日本のエースが昨シーズンに躍進の一年を送ったことも伝えている。

 開催国のみならず、隣国フィリピンでも注目を浴びているのは、松山が真の世界トップゴルファーとして認知されていることの裏返しでもある。

 果たして、“ヒデキ熱”が高まる中で宿敵トーマスを破り、シーズンの初陣を飾ることはできるだろうか。