【サウジ戦プレビュー】満を持して本田先発か。長谷部不在の中盤の編成も注目
すでに前節のホーム・オーストラリア戦で本大会出場を決めているだけに、今回のサウジ戦は結果を問われない、いわば消化試合と位置付けることができる。ベストのメンバーを揃えず、テスト色の濃いものとなっても不思議ではない。
ただし、チームを率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「私は勝つことが大好きです」と語るように、“超”がつくほどの負けず嫌いだ。負けてもいいから代表実績の少ない選手に経験を積ませるという考えは、恐らくは、ない。
また、サウジ戦は最終予選を締め括る試合であると同時に、ロシア行きのチケットを手にしている日本にとっては、本大会に向けた新たなスタートとなるゲームでもある。黒星で大事な一歩目を踏み出すわけにはいかない。やはり求められるのは勝利のみだ。
サウジ戦のスタメンも、大一番となったオーストラリア戦と大きく変更はないと予想した。「やるべきことに集中して、試合に臨みたい」と意気込む川島永嗣が守護神で、最終ラインの4人は、右から酒井宏樹、吉田麻也、昌子源、長友佑都とお馴染みの顔ぶれが並ぶだろう。
最大の焦点は、怪我で離脱した長谷部誠が不在の中盤だ。3人の編成は「トップ下+2ボランチ」か「インサイドハーフ2枚+アンカー」の2パターンがあるが、「監督から、オーストラリア戦が(今後の)代表のベースとなるという話があった」(槙野智章)というだけに、逆三角形の形が有力か。
長谷部の代役を務めるのは、山口で決まりだろう。敵地での戦いとなった今年3月のUAE戦や同6月のシリア戦でも、長谷部不在時には山口がアンカーを任されている。
インサイドハーフの一枠は、井手口陽介。代表デビューとなったシリア戦からイラク戦、オーストラリア戦と連続出場しているダイナモは、今のチームにとってはもはや不可欠な存在と言えるかもしれない。
そして、本来なら井手口の相棒は山口となるが、アンカーに収まっているから使えない。インサイドハーフのもう一枠には柴崎を抜擢したい。より攻撃面でその才能を発揮するタイプだが、スペイン移籍で守備力もより高まった印象で、攻守両面に関わるこのポジションを十分にこなせるはずだ。
前線3枚の中央は、岡崎慎司。ファーストチョイスの大迫勇也は、痛めていた右足首は「治りが本当に早くて」とオーストラリア戦のピッチに立ったが、前線で何度も身体を張ったあの激闘の後では、それなりにダメージがあるはず。ここは大事を取るという指揮官の判断があってもおかしくはない。代わりに先発に名を連ねるのは岡崎だろう。

