CBS MarketWatchによると、半導体世界最大手のインテルは23−25日に、カリフォルニア州で開催される「インテル・デベロップメント・フォーラム」で、同社のポール・オテリーニCEO（最高経営責任者）が、より省電力で低発熱を実現し、かつ、1つのMPU（超小型演算処理装置）で2台以上のコンピューターを動かせる新型MPUを開発する計画を発表する見通しだ。

　　専門家によると、この技術はモバイル・コンピューター向けの特化したものになるが、インテルの収益の柱であるラップトップPC向けの小型省電力型MPUにとって重要なものとなると予想している。今回の発表は、2000年以来、5年ぶりとなる大規模なMPUの設計思想の変更となり、同社にとって、戦略的な転換点となると見られている。こうした動きの背景には、サーバーやデスクトップPC向けのMPUでインテルを急追しているライバルのAMD（アドバンスト・マイクロ・デバイセズ）の存在がある。

　　同社の株価は、北米で人気の携帯デバイス「ブラックベリー」を製造するRIM（リサーチ・イン・モーション）との技術協力が報じられたことで、前週末比41セント高の26.06ドルに上げた。RIMは同4.21ドル高の77.49ドルで引けた。　　【了】