松山英樹【写真:Getty Images】

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3日目終えて1打差2位タイ…最終日の強さを絶賛「怪物のよう。倒すのが難しくなる」

 海外男子ゴルフの全米プロゴルフ選手権(クウェイルホローC)第3日は12日(日本時間13日)、首位タイから出た松山英樹(レクサス)が1バーディー、3ボギーの「73」でスコアを2つ落とし、通算6アンダー。2位タイに後退したが、首位のケビン・キスナー(米国)とは1打差と好位置。最終日に圧巻のチャージを演じてきた25歳に対し、今季全英オープンを制した若き名手、ジョーダン・スピース(米国)が「優勝するのはヒデキ」と悲願のメジャーVに断言した。地元紙「USAトゥデー」が報じている。

 全英オープンに続く、メジャー優勝の期待された24歳のスター、スピースはこの日は「71」とスコアを大きく伸ばせず。最終日を首位と10打差の通算3オーバー、37位タイで迎えることになった。

「この大会は自分にとって難しいんだ。自分のキャリアを振り返っても、他のメジャー3大会と比べ、悪いプレーをするようになっている。自分のプレーには、この大会より他の3大会の方が本当にしっくりくるんだ。それでも、どんなコースでもプレーできるし、優勝できると信じている。問題はどのタイミングですべてが合致するかだね」

 記事によると、スピースは大会との相性の悪さを口にしている。すでにマスターズ、全米オープン、全英オープンとメジャー3大会を制覇しているが、全米プロゴルフ選手権はまだ栄冠を手にしていない。2015年の2位が最高成績となっている。

松山はブリヂストン招待で「61の衝撃」…「ロッカールームで見た。まさに怪物のよう」

 逆転優勝が難しくなったスピースだが、最終日を残した段階で優勝者を予想。口から出たのは「ヒデキ」の名前だ。

「これまでのプレーぶりから優勝するのはヒデキだと思う。彼はバーディーに今、見放されているが、彼のアクロン(ブリヂストン招待)でのフィニッシュをロッカールームで見ていたけど、まさに怪物のようだったよ。乗ってしまえば、止められない。(キスナーは)今のところリードしているけど、(松山を)倒すのが難しくなるだろう」

 先週のブリヂストン招待最終日にタイガー・ウッズ(米国)と並ぶ大会タイ記録の「61」をマークし、逆転優勝を果たした「ヒデキ・チャージ」の恐ろしさを絶賛。1イーグル、7バーディ、ノーボギーで叩き出した「61の衝撃」はロッカールームで見守ったスピースの脳裏に深く刻まれている。

 日本人初のメジャー優勝の最大のチャンス。最終日に圧巻の巻き返しを見せる「ヒデキ・チャージ」は、大一番で再び炸裂するのか。若き天才スピースは松山の逆転を確信しているようだった。