CBS MarketWatchによると、米信用格付け大手のスタンダード&プアーズは16日、近いうちに破産する恐れが高まったとして、デルタ航空の格付けを引き下げ方向でクレジットウォッチに掲載したと発表した。すでに同社の評価は、2004年9月から投機的レベルにまで引き下げられていたが、燃料価格の急騰に加え、ビザなど大手クレジットカード会社を利用して顧客が同社の航空チケットの購入を可能にするためのクレジット会社との契約が8月29日に切れるため、同契約を延長するため、担保として7億5000万ドルの現金を計上すると発表したことで、破産回避の確率が急激に減少した、としている。

　　S&Pは、デルタは同社子会社のアトランティック・サウスイースト航空の売却が完了し次第、連邦破産法第11条の適用申請を行い、DIPファイナンス（破産企業に対する再建に向けた融資）を受けるだろうとしている。　　【了】

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