聖心ウルスラ学園(宮崎)

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練習風景(聖心ウルスラ)もう涙はいらない! 目標は05年以来の甲子園出場!

■聖心ウルスラ学園はどんな学校? 宮崎県延岡市にある聖心ウルスラ学園高等学校は県北唯一のミッションスクールで、1955年に緑ヶ丘学園高校(女子高)として誕生した私立校。90年に現校名となり、02年から男女共学化。さらに07年からは中高一貫教育校となった。現在は普通科と看護科が設置されており、普通科には特別進学コースと普通科総合コースが用意されている。野球部は05年夏に甲子園出場。初戦で優勝した駒大苫小牧(南北海道)に0対5で敗れたものの健闘を見せた。それ以降も宮崎県内では強豪として名を馳せている。

■聖心ウルスラ学園野球部の紹介 現在、野球部は3年生16名、2年生27名、1年生12名の計55名。練習は専用球場で行っており、赤木 優太主将も「練習環境は恵まれていて、専用グランドの入口にある傾斜30度、長さ250mの坂道を使ったトレーニングなどもしています」と、話す。今年のチームは「安定した投手力と内外野の守備力が強みで控え選手にも存在感がある」のが強みだ。

■現チームに起こった出来事や試合で印象に残っていることは?  「凡事徹底」をテームにした今年の聖心ウルスラ学園。「大きな仕事を成就するなら、当たり前のことを当たり前にするのが大切」と赤木主将は話す。オフシーズンでは個々の力をレベルアップさせるため技術、体力の向上はもちろん、トレーニングに取り組む姿勢も重視してきた。そして、春を迎え、ライバルの延岡学園に5対2で勝利。赤木主将は「延岡学園は、自分たちと同じ延岡地区にある私学ですが、昨秋の新人戦は1対3で敗れていたのでリベンジできたことはとても印象に残っています」と振り返る。

■聖心ウルスラ学園を引っ張る選手は? 冬のトレーニングで大きく成長した戸郷 翔征投手は県北高校野球競技力大会の遠投部門で117mを投げて優勝。ストレートの球速も143キロまで上がり、変化球の切れもマウンド度胸も良くなった。投手陣は、この戸郷投手を軸に上村 奎仁投手、林田 蓮瑚投手の2年生トリオがキーになる。 野手陣は、公式戦の打率、打点ともにチーム1の請関 史也選手がロングティー部門で112mを飛ばして優勝。ベースランニング部門で3位となった宮原 倭大選手は俊足巧打で出塁率と得点力が高く守備範囲も広い。その宮原とコンビを組む増田 崇志選手にも期待がかかっている。

■今夏への意気込み 「投手陣は防御率2点台で守備力も安定してきており、昨シーズンより試合に勝てるチームになってきた」と手応えを感じている聖心ウルスラ学園。そこで、夏に向けては打撃力、機動力を駆使し得点力を向上させることを目指している。狙うは「05年以来の甲子園出場! 一戦必勝で、涙はいらない夏にしたいです」と赤木主将は力強く宣言している。

左から請関 史也、宮原 倭大(聖心ウルスラ)今は亡き父への思いをプレーで表現したい!

ここからは宮原 倭大選手(3年)と請関 史也副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

宮原:勝負強いバッティングをすることが課題です。請関:打撃の確実性を磨き、力強いスイングを身に付けることです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

宮原:春先に行われた延岡学園との試合に勝利し、リベンジできたことです。請関:1年秋に、当時、都城高校に在籍していた現オリックス・バファローズの山本 由伸投手と対戦したことです。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

宮原:左中間、右中間への飛球は抜かせない守備範囲の広さを見てほしいです。請関:観る者をとりこにする放物線です!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

宮原:試合中のベンチワークや雰囲気は素晴らしいと思います。請関:3年生16名を中心にチームが活気に溢れているところです。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

宮原:野球人生のなかで一番心に残る夏にします!請関:中学3年の秋、野球を教えてくれた父親をがんで亡くしました。その時、小田原 斉監督が弔問に訪れてくださったことで心が動き、そして今があります。そんな、たくさんの思いをすべてぶつける夏にします!

宮原選手・請関選手、ありがとうございました!

練習風景(聖心ウルスラ)この5年間の悔しさを、今夏で晴らしたい!

  ここからは近藤 洋次部長にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 12年、13年と2年連続で夏の宮崎大会の決勝戦を1点差で敗退するなど、ここ5年はあと一歩のところで甲子園を逃しています。ですから、今年は原点に回帰し、基本の見直しと体力強化に努めてきましたた。今夏は、この5年間の思いをぶつけたいです。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 05年以来となる甲子園出場を果たし、宮崎の歴史を変えよう!

近藤部長、そして聖心ウルスラ野球部の皆様、ありがとうございました!

今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!