コントローラー付きGear VRの日本版は約1万6000円で来週発売、コントローラー単体は約5000円
サムスン電子ジャパンが、VRヘッドセット『Galaxy Gear VR with Controller』日本版を発表しました。発売は5月23日、実売価格は1万6000円前後(税込)。原稿執筆時はAmazonで1万4500円(税込)、アイオープラザでは1万6070円(同)で予約受付中です。

本製品は、Galaxyシリーズと組み合わせて使うVRヘッドセットの第5世代機。ヘッドセットの仕様自体は現行(第4世代/2016年モデル)と同じですが、Bluetooth接続の片手用コントローラーが付属する点が特徴です。

特徴となるコントローラは、片手でリモコンのように握って使うタイプ。親指で操作するクリック対応タッチパッド、ホームと戻るボタン、ボリュームキー、裏側には人差し指で操作するトリガーを備えます。

使用にはアプリ側の対応が必要となりますが、これまでのGear VR(単体)では難しかった「仮想空間上の物体をドラッグして掴む」「狙いをつけて撃つ」といった直感的な操作が可能になります。

重さは約64g、Galaxy本体との接続はBluetooth Low Energy経由で、バッテリーは単4電池、通常使用(1日あたり2時間使用)時は約40日駆動します。

なお、これまでのGear VRユーザーに向け、コントローラーの単体販売も行なわれます。発売はGear VRと同じ5月23日。Amazonにて4827円(税込)で予約受付中です。

ヘッドセット側は、レンズ径42mm、FOV(視野角) 101度、重さ345g。Galaxy側との接続はUSBですが、アダプタによりUSBタイプCとマイクロUSBに両対応します。公式対応端末はGalaxy S7 edge、S6 edge、S6の3モデル。

詳細に関しては、下記記事を参照ください。

速報:コントローラ付き新Gear VRは4月21日発売、129ドル。コントローラ単体も39ドルで発売

コントローラ付属の新Gear VR発表。タッチパッドとトリガーつきの片手型、対応タイトル70以上が開発中:MWC2017

Galaxy S8と新型Gear VRを、VR派の観点から予測してみる:週刊VR情報局

また同社は、合わせてVR作品配信プラットフォーム『Samsung VR』の日本版も開始。ドラマ、アニメ、音楽ライブなど、7000作品以上のVR動画を無料で配信します。



なお、GalaxyのVRヘッドセット対応に関しては、奇しくも本日S8シリーズがGoogleのDaydream規格に対応する点が発表されています。

Gear VR のソフトウェアはOculus VRが協力していますが、Daydreamはそのライバル的な立ち位置。S8シリーズはその双方に対応したスマートフォンとなるわけです。

速報:Galaxy S8 が Daydream VRに対応。この夏のアップデートで提供へ

今回のGear VRは、ヘッドセット自体こそ現行モデルと同一仕様ですが、ゲームやポインティング操作で便利なコントローラーが加わることで、VRアプリでの操作性が大きく向上。総合的な快適さを大きく増しています(もちろん、アプリ側の対応は必要ですが)。

ヘッドセット自体は従来から定評のあるモデルだけに、スマートフォン連携タイプのVR環境の水準を着実に上げるモデルとなりそうです。

なお同社は、5月26日から東京・原宿でVR体験イベント『Galaxy Studio Tokyo』を開催。早速本機のコントローラーを使うアトラクションも発表されています。

サムスン、VR体験イベント「Galaxy Studio Tokyo」開催。無料で本格VRマシンやスマホ使うゲームを体験