XFN-ASIAによると、米商務省は29日、2005年第1四半期(1−3月期)のGDP(実質国内総生産)の確定値が前期比+3.8% (年率換算、季節調整済み)となったと発表した。事前の市場予想のコンセンサスである同+3.7%を上回った。先月26日に発表された改定値は同+3.5%だった。

  確定値が上方修正となったのは、輸出と住宅投資が予想以上に伸びたため。税引き前企業利益は前年同期比+15.4%となり、改定値よりも6%ポイント上方修正された。

  1−3月期の個人消費支出は前期比+3.6%と好調だったが、民間設備投資は同+4.1%と2年間で最も低い伸び率となった。また、インフレ動向を示すコアPCE(個人消費支出)価格指数は同+2.0%(年率換算)となり、FRB(米連邦準備制度理事会)が容認できるレンジの上限に迫る勢いとなった。 【了】