11月30日は水木しげるさん命日...調布の「ゲゲゲ忌」スタンプラリーに記者も参加してみた
2016年11月30日は、『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる漫画家の水木しげるさんの一周忌。水木さんが長年暮らした東京・調布市はこの日を「ゲゲゲ忌」と命名し、長年の功績を称える記念事業を実施した。
水木しげるさんと鬼太郎たち(写真はすべて2016年11月30日Jタウンネット編集部撮影)
Jタウンネット編集部は30日の「ゲゲゲ忌」に同市を訪れ、水木さんを偲んだ。
職員も鬼太郎ちゃんちゃんこでお出迎え
調布駅中央口の左手、調布市観光案内所「ぬくもりステーション」の辺りで足を止めて賑わう人の方向を見ると、鬼太郎がいる!
鬼太郎
ねこ娘
手を振ったり、写真撮影に応じたり、ちらしを配ったりとファンサービスを欠かさない。昼間の時間帯もあってか、大きなお友達が多い。年配の人からも愛されているようだ。思わぬ出会いに筆者も嬉しくなった。
案内所の係の人も鬼太郎のトレードマークのちゃんちゃんこでおもてなし。ほかにも、市役所や郵便局、銀行の人も着用しているという。
黒と黄の縞模様のちゃんちゃんこ
案内所では観光マップや、ゲゲゲ忌特製の非売品「調布 水木しげるWalker」や、スタンプラリーの台紙をいただいた。「水木しげるWalker」は水木さんゆかりの名所を紹介する街歩きMAPで、水木さんの調布にまつわるエピソードも記されている。
左から「水木しげるWalker」、ゲゲゲ忌ちらし、調布市観光マップ
筆者も水木さんの足跡をめぐるスタンプラリーに挑戦することにした。スタンプはすべてオリジナルで、5個集めると鬼太郎ポストカード、すべて集めると来年の鬼太郎カレンダーがもらえる。案内所には景品と引き換えに来る参加者の列ができていた。
大人も夢中
スタンプラリーのスポットは計11か所。範囲は深大寺門前にある鬼太郎茶屋から、新選組局長・近藤勇が眠る西光寺までと、土地勘のある人ならお分かりだと思うが相当広い。早々にパーフェクト達成をあきらめ、スタンプ5つを集めることに専念した。
ゲゲゲのスタンプラリー
まずは水木さんもよく立ち寄ったという本屋「真光書店」。スタンプの側には水木さんの関連書籍が平積みされていた。
真光書店
次は壁に鬼太郎と目玉おやじ、ねこ娘、一反もめんが描かれた「調布駅北第一自転車駐車場」。世にも珍しい「妖怪ポスト」が設置されている。
鬼太郎の壁画
妖怪ポスト
あちこちに『ゲゲゲの鬼太郎』キャラクターがいる「天神通り」。鬼太郎と目玉おやじ、ねずみ男、ねこ娘と一反もめん、ぬりかべのモニュメントが配置されている。
天神通り商店街
雑木林に鬼太郎が住んでいるとされる「布多天神社」。
布多天神社
4つゲット。一見順風満帆なようだが、方向音痴が災いして、ここまでで1時間半近く歩き回っている。
ラスト5つ目に目指すのは、調布市文化会館たづくり。同会館でも、職員の方が鬼太郎のちゃんちゃんこを着用していた。5つ目のスタンプをゲットし、砂かけばばあ、ぬりかべ、一反もめん、子なきじじい、ねずみ男を集めることができた。景品として鬼太郎ポストカードをいただいた。
スタンプラリー
鬼太郎ポストカード
フロアの一角には特設ブースが設けられ、献花台も設置されていた。ファンたちが花や水木さんの好物である柿などをお供えしていた。
献花台
一周忌にあたる30日には同会館で、水木さんが亡くなる半年ほど前に収録したドキュメンタリー「水木しげる93歳の探検記 〜妖怪と暮らした出雲国〜」(山陰放送)の上映が行われた。最後のテレビ出演となったこの番組で島根半島に帰郷した水木さんは、弟子の荒俣宏さんとともに出雲国を探検し、水木さんを妖怪の世界へ導いた「のんのんばあ」との思い出を語った。
筆者が観賞した14時の回は、定員100人の会場がほぼ満席。年配の方から若い女性までおり、上映後は拍手が沸き起こった。
最後は水木さんを偲んで。♪みんなで歌おうゲゲゲのゲー。