広島人なら知らぬ人のない「えべっさん」、その意外と知らない豆知識
[Jステーション-広島ホームテレビ]2016年11月15日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」の「広島のトリセツ」のコーナーで、毎年11月に行われる「えべっさん」が紹介されました。
冬の訪れを告げる「えべっさん」
広島に住む人ならおなじみの「えべっさん」。「えびす講」とも呼ばれますが、正式には「胡子大祭」といい、胡子通り商店街を中心に行われ、30万人もの人出があるそうです。
えべっさん(Spiegelさん撮影、Flickrより)
毎年11月18日から20日の日程で行われますが、今年は5年ぶりに金土日にあたる当たり年となっています。
胡子大祭は広島三大祭の一つですが、その他のお祭りには圓隆寺で6月3〜5日まで行われる「とうかさん大祭」、住吉神社で7月17・18日に行われる「すみよしさん」があり、どちらも大変な賑わいです。
胡子大祭でおなじみのこまざらえ(熊手)とは?
商売繁盛の縁起物として、胡子大祭でおなじみの熊手。幸をかき寄せるといういわれがありますが、なんとお値段は4500円から20万円と幅広くあるそうです。
その理由は、商売が上手くいったら次は大きいものに取り替えないといけないからなのだそうです。
そして大切なのは、このこまざらえだけでは福は呼べないということ。実はこまふだという小さなお札を胡子神社で祈祷してもらってこまざらえにつけなくてはいけないのです。
ちなみにこのひし形のこまふだ、毎年替えることで効果がアップするそうですよ。
意外な人物が守り神?
胡子神社の御祭神は、事代主命と蛭子命、そして大江広元。
大江広元は毛利元就の12代前で鎌倉幕府創設に貢献した人です。実は毛利家にゆかりのある吉田町からえびす神を迎えたのが胡子神社の始まりだからなんだそうです。
胡子神社はビルの中に拝殿があり、左右を大きなビルに囲まれています。普段はなにげに通り過ぎてしまうこの場所ですが、大祭の時には露店も出て大賑わいです。
ちょっと早い年末の催しですが、大売り出しもあるので毎年楽しみにしています。(ライター:石田こよみ)