2日、テレビ朝日「やべっちF.C.」では、日本代表でヘルタ・ベルリンに所属する原口元気のインタビューを放送した。

ロシアW杯アジア最終予選の初戦でUAEにまさかの敗北を喫した日本代表だが、続くタイ戦では先発した原口が貴重な先制点を挙げ、嫌なムードを一掃。6日に迎えるイラク戦にも、大きな期待が寄せられている。

「毎回緊張してますけどね。(代表に)入らないんじゃないかって。入るとやっぱり嬉しいしモチベーションも上がります」と静かな口調で話し始めた原口は、日本のW杯出場について、「先輩方がどんどん日本を強くして、6大会連続W杯に出るのが当たり前だと思われている国になった。僕はまだ2試合しか最終予選経験してないですけど、あれだけ難しい試合に勝ってきたということですから途絶えさせちゃいけないですし僕達がもっと強い日本にしていかなきゃいけない」と意気込んだ。

また、原口は自身が取り組んできたトレーニングについても言及。「2年半くらいは地道な、止まる、下がるっていう動作。いきなり速くなるようなトレーニングをやってスピードが出始めた時に止まれないとケガをしてしまうリスクが高いという先生の話だったので。リスクを減らすためにもスピードが出てもいいような体を2年半かけてじっくり作り直した」という。

もちろん、その裏には世界を見据えたレベルアップがある。「世界のサッカーを見た時に、スピードのある選手が決定的なプレーをしているシーンが多く目立つので今の技術だけじゃなくて、そういうところを高めていかないと世界では通用しない」と語った原口は、代表でのポジション争いも自信を垣間見せる。

定位置と考える左サイドは代表でも激戦区のポジションだが、「右サイドとかトップ下みたいな絶対的な選手がいないので、そういう意味では僕がそういう存在になれるんじゃないか」という原口は、事実、先のタイ戦において左サイドを任されると先制点という結果を残している。

同ポジションでの先発を告げられた瞬間について「“きたな”って思った反面、これ逃したら。これでダメだったら左で使われることはないからプレッシャーも感じました」と振り返った原口。結果として日本の勝利に貢献することができたが、「そういう仕事を継続して初めて日本の中心になれる」と気を引き締めると「(W杯出場を)途絶えさせちゃいけないですし、その戦い(最終予選)を通じて僕はそこで自分のポジションを奪いたい」と力強く宣言した。