DeNA対巨人の最終戦は“こんな目”で見てみたい

写真拡大

 9月19日、12球団のなかで唯一CS進出を果たしていなかったDeNAがついにCS進出を決めた。気がはやるDeNAファンは、来たる9月23日の巨人戦をCSのファーストステージをイメージして見守ることになるだろう。

 CSファーストステージはリーグ2位と3位による3戦先取の短期決戦。両チームとも持っている力を全力でぶつけてくる。2位・巨人と3位・DeNAとのペナントレース最後の顔合わせでは、お互いに手の内をどこまで明かすことになるのか。

 ここでは、DeNAファンの筆者が「DeNA目線の仮想クライマックスシリーズ」として、巨人戦でのキーポイントを探ってみよう。

(順位、成績は9月19日現在)

※野球の見方が変わるスマホマガジンでニュースやコラムが読み放題!

■「鬼門」東京ドーム

 巨人とDeNAによるCSファーストステージの決戦の地は、巨人の本拠地・東京ドームとなる可能性が現時点では濃厚だ。

 DeNAにとって東京ドームは鬼門。今シーズン、東京ドームにおける巨人戦の対戦成績は2勝6敗1引分とかなり苦手にしている。40本塁打を誇るチームの主砲、筒香嘉智が今シーズン東京ドームで打ったホームランは、わずか1本にすぎない。

■東京ドームが得意なDeNAの選手は?

 戦績を見てもわかる通り、東京ドームでの巨人戦を得意としているDeNAの選手はあまり見受けられない。しかしそのなかで、わずか2勝のうちの1勝をもぎ取り、東京ドームでの失点も少ないのが井納翔一だ。

 強力な右打者を揃える巨人打線に対し、井納の右腕が好結果を出す可能性は高い。好不調の波が激しい今シーズンの井納が最高のコンディションでぶつかることができるか。井納がCSにおける「着実な1勝」のカギを握りそうだ。

■要注意の巨人選手は?

 DeNA戦を大の得意としている選手は、巨人の強力助っ人・ギャレットだ。DeNA戦での打率は.347。21本塁打中、9本をDeNA戦で叩き出している。

 一発に細心の注意が必要となるが、ギャレットは左投手を大の苦手としているので、石田健大、今永昇太の左投手陣にしっかりと抑えてもらいたいところだ。

■巨人投手陣に立ちはだかるのは誰だ?

 巨人は当然エースの菅野智之をぶつけてくると思われるが、好調の筒香を封じるための左投手はどうか? 復調気配の内海哲也、田口麗斗の登板も予想される。その場合は右の桑原将志、宮崎敏郎、ロペスの爆発が必須だ。

■巨人打線に挑むDeNA投手陣は?

 悔いの残らないCSでの3戦を戦い抜くために、DeNAは先発陣をどうすればよいか? 今シーズンを振り返り、総合的、かつ独断的に判断すると、山口俊、井納、石田、今永らがふさわしいと考える。皆さんの予想はいかがだろうか?

 いずれにせよ左右の相性が勝敗のカギになりそうだ。

 こんなことを取り留めもなく妄想しながら23日の巨人戦を一足先に楽しんでみたい。両チームとも様々な探り合いを展開することは間違いないだろう。

文=元井靖行(もとい・やすゆき)

【関連記事】