藤原竜也「失敗の可能性が思い浮かばないよ」…不敵「そして、誰もいなくなった」7話

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「そして、誰もいなくなった」
(日曜よる10時30分/日本テレビ/脚本:秦建日子 演出:佐藤東弥 出演:藤原竜也 玉山鉄二 二階堂ふみ 伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)ほか)


「失敗の可能性が思い浮かばないよ」

藤堂(藤原竜也)の不敵なセリフ。

冒頭、お母さん万紀子(黒木瞳)と日下(伊野尾慧〈Hey! Say! JUMP〉)が思わせぶりに出会いながら、なにもなし。

その頃、日下の部屋で、藤堂はブラックアウト爆弾をつくっていた。これを使って、電気系統を破壊し、首都圏に電力を供給している送電設備を破壊し、国家機密のサーバーが無防備になった瞬間を狙い、世界を孤独にする(国民の個人情報を消去する)という壮大な計画を、嬉々として考えている藤堂。

小山内(玉山鉄二)は、奇跡的に助かって病院にいた。
ガキの使いこと馬場(小市慢太郎)はどうしちゃったんだろう。砂央里(桜井日奈子)は馬場のことを心配している。
「ずっと4人で頑張ってきたじゃん」って、え、「ずっと」というほどそんなに長いこと4人は一緒に頑張っていたの? と少々不思議な気分に。
でも馬場さん、いいキャラだし、回想も入っていたし、6話で靴下喧嘩もエピもあったから、多少の唐突展開も赦せる。

馬場のことを気にする砂央里だったが、恋愛対象はやっぱり若い子なのか。
この計画が失敗したら20年くらい刑務所だという話を日下相手に屋上でしながら、

「ねえ1回くらいしない?」
「わたしより新一が好き?」
「なにそれ昭和?」
などと日下に迫る! 
7話の砂央里は妙にせっかちさん。

さて、小山内の病院に、早苗(二階堂ふみ)が呼ばれてやって来た。
藤堂のお母さんに行ってくれと頼まれたという場所に、一緒にでかける小山内と早苗。
インターフォンの声が、お母さんの付き人弥生(おのののか)の声の録音だった。
そして、見つかったのは・・・・

警察から消えた斉藤(今野浩喜)の冷凍死体!
いやあ、馬場さんかとひやひやしちゃいましたよ。

でも結局、馬場は計画の時間に現れない。

「「馬場さんの分まで俺が頑張るから」

失敗したら20年刑務所だっていう決死の計画なのに、この牧歌的なセリフ・・・
でも、藤堂だから赦す。馬場にしても藤堂にしても、何しても赦される人間的に愛されキャラを確立した者は強い。

そして、CM開け、いよいよ屋上からドローンでブラックアウト爆弾を飛ばそうとしていると、弁護士(鶴見辰吾)がやって来た。
砂央里と弁護士の殺し合いがはじまり、爆弾飛ばす前に、屋上からふたりで落下・・・

新月の晩に作戦決行ということで、暗くなるまでふたりは生きていたみたいなのだが、さぞ苦しかったことだろう・・・合掌。

はたして、作戦が成功し、世界は孤独になるのか。

「あとは頼んだよ、兄さん」

兄弟展開来たー!
やっぱり思わせぶりな日下なのだけど、それよりなにより馬場さんが気になってなりません。馬場さんと父子展開来ないかな。
(木俣冬)