刑務所への規定外品の持ち込みといえば塀の外から投げ込むものだと思っていましたが、今は21世紀。なんとロンドンのペントンビル刑務所では、麻薬やスマートフォンを輸送中のドローンが捕獲されました。
 
報道によれば、ロンドンの警察は北ロンドンにあるペントンビル刑務所にむかう2機のドローンを捕獲しました。警察は規定外品の持ち込みを防ぐために、警戒態勢をとるとしています。
 
まず8月13日の早朝には、刑務所の近くで警察官が怪しい男を発見。男は違法ドラッグや携帯電話の入った2つのバッグを落とし逃走し、行方をくらませました。さらに翌日には、ドローン刑務所上空を飛行しその後墜落。そして別の日に、さらにもう1機のドローンが捕獲されます。このドローンはスマートフォンやかなりの量の麻薬を積んでいたそうです。
 
ドローンはサイズが小さく機動力が高いことから、運送などの業務への利用が期待されています。日本でも幕張でアマゾンなどが、ドローン配達の実証実験をしているほどです。ただしそれを悪用すれば、犯罪者のための便利なお使いツールにもなってしまうんですね…。
 
なお飛行するドローンを撃退する方法もさまざま考案されており、当サイトでも「無神経なドローンを撃退する7つの方法」として記事にしています。刑務所や空港などドローンの侵入がクリティカルな事態につながる場所では、今後何らかのドローン対策が必要になっていくことでしょう。
 
Image Credit: the guardian
■Police seize drones carrying mobiles and drugs to Pentonville jail
https://www.theguardian.com/uk-news/2016/aug/22/pentonville-prison-police-seize-drones-carrying-drugs-mobiles-islington-north-london?utm_source=rss&utm_medium=rss