香取慎吾は引退も視野に?SMAP契約更新が”1年限り”の背景

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 ジャニーズ事務所との契約の行方が懸念されていたSMAPの各メンバーだが、関係者によれば今年は契約を更新する方向で話がついたという。しかし、その一方で「崩壊寸前の状態でなんとか踏みとどまっている状態」(ジャニーズに近い芸能関係者)と、事態はむしろ深刻化しているという。

「解散騒動の前からあるレギュラー番組には出ますが、実際に特番のオファーは次々辞退しています。7月16日の『音楽の日』(TBS系)や18日の『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)の出演を見送ったことから、年末のNHK『紅白歌合戦』も欠場が濃厚です。そんなSMAPにおいて、関係者は“ジャニーズとの契約を木村以外のメンバーが継続するか否か”を懸念していました。騒動が明るみになってからというもの、中居正広(43)と木村拓哉(43)の確執や、最近では香取慎吾(39)の“木村拒絶”も報じられるなど内情が深刻だからでしょうか」

 この関係者によれば、9月末で区切りを迎える事務所との契約は、ひとまずメンバー全員更新されることが決定したという。9月にはSMAPの25周年記念イヤーに突入するため、晴れてお祝いムードになるかと思いきや「それでも、決して楽観視できない状況にある」というのだ。ジャニーズ事務所とメンバー5人の心の中で、いったい何が燻っているというのか。

■キムタクと香取の仲は修復不可能?

 前出の関係者が明かす。

「今回更新される契約期間は“1年”のみ。ですから、その間にメンバーの関係が修復しなければ、1年後には再び解散や分裂の危機が訪れるということ。やはり、このままSMAPとして活動することに対しては香取が相当渋っていて、他のメンバーもその空気に流されつつある。現状は契約を更新することが決まっただけで、記念イヤーのコンサートツアーも『紅白』も、そのほか通常なら今後入るであろう大きなイベントもすべて中止というムードは変わっていません」

 さらに、別の芸能関係者によれば、「香取に関してはSMAP云々の話では済まなくなっている」とも。

「香取はとにかく木村と一緒に活動を続けていく気がないようで、場合によっては芸能界から引退することも視野にあるようです。ジャニーズ側は、騒動時に事務所に忠誠を見せた木村を悪役にさせないため、SMAPの崩壊を阻止しようと必死ですが、もはやそんな世間体は通用しないところまで来ています」

 たった1年の“延命措置”で、香取の心境やSMAPの未来は何か変わるのだろうか。国民的アイドルグループだけに、中途半端なかたちでの存続では誰も納得しない。まだまだ混迷が続いているのは確かである。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。