Googleの美術館・博物館?PC、スマホで筆のタッチまでわかるバーチャルな世界

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世界中の美術館・博物館の展示物をオンラインで見られるのがGoogle Arts & Cultureだ。筆のタッチまで確認できる超高精細な画像やバーチャルツアーなど、大人から子供まで楽しめる機能が満載だ。夏休みの自由研究にもおすすめのGoogle Arts & Cultureを紹介しよう。

●世界中の美術館や博物館の展示物を高精細で見ることができる
Googleは、芸術や文化の分野でも注目すべき活動を展開している。
その1つが「Google Cultural Institute」だ。

これは、世界各国の美術館や文化施設と協力して、オンラインで文化遺産を公開するプロジェクトだ。そして、実際にコンテンツが公開されているサイトが、今回紹介するGoogle Arts & Cultureである。

Google Arts & Cultureでは、世界中の美術品をさまざまな角度から見ることができる。
たとえば、左上のボタンをクリックし、メニューの[アーティスト]を選択すれば、アーティストごとに作品を見られる。
ゴッホ、モネ、レンブラント、セザンヌなどのおなじみの西洋の画家はもちろん、葛飾北斎や喜多川歌麿などの日本の画家も選択できる。もちろん、キーワードで作品や関連する資料を検索することも可能だ。

作品の表示方法もすごい。
1000点以上の作品が、特別に開発された「Art Camera」と呼ばれるロボットカメラで撮影され、超高精細で表示できる。
ズームすると、筆のタッチや絵の具の乗り具合、かすれまでも確認可能だ。また、絵画が描かれた時系列で並べて表示したり、色彩別に分類して表示したりもできる。
現実の美術館では不可能な、オンラインならではの面白い表示方法だ。


Google Arts & Cultureのトップページ



左上のボタンでメニューが表示される。[アーティスト]を選択してみよう。



アーティストごとに作品を見ることができる。



ゴッホを選択した。作品が一覧表示される。



有名な作品の「星月夜」も超高精細で表示できる。



ズームすると絵の具の厚みまでも確認できる。



作品が描かれた時系列で表示することもできる。


●歴史上の人物・出来事の資料閲覧、場所・施設のバーチャルツアーも可能
Google Arts & Cultureでは、アートだけでなく、歴史上の出来事や人物についても、さまざまな資料を見ることができる。
「第一次世界大戦」や「ロシア革命」、「エリザベス一世」や「ケネディ」などを選択すれば、関連する画像や資料を閲覧できる。出来事・人物は、時系列で並べて表示したり、名前から選択したりすることも可能だ。

その他にも、世界中の都市、施設などの画像・資料を閲覧したり、バーチャルツアーを楽しんだりすることもできる。たとえば、つい最近、ユネスコの世界遺産に登録されたばかりの国立西洋美術館も、正面玄関から入って、館内をバーチャル見学することが可能だ。

歴史上の出来事や人物では、日本の情報が少ない印象は受けるが、それでも、その情報量は膨大だ。これまで見たこともない画像や写真を、さまざまな角度から見られるので、飽きることがない。小中学生の夏休みの自由研究にもおすすめだ。

なお、Google Arts & Cultureは、iOSとAndroidのアプリでも提供されている。世界中の膨大なアート作品をポケットに入れておきたい方はどうぞ。


歴史上の出来事から資料を閲覧できる。



「アポロ計画」を選択した。関連する画像が一覧表示される。



歴史上の人物の資料も閲覧できる。「バラク・オバマ」を選択した画面。



施設のバーチャルツアーも可能。国立西洋美術館の館内も見ることができる。



こちらは手塚治虫記念館のミュージアムの館内。世界中のさまざまな施設を見ることが可能だ。


Google Arts & Culture
Google Play
iOS


井上健語(フリーランスライター)