龍谷大平安も危うい?!今夏ノーシードの強豪勢から目が離せない!【京都抽選会後 展望】
2014年龍谷大平安選抜優勝、2015年鳥羽が選手権ベスト16、2016年龍谷大平安が選抜ベスト4と全国上位に顔を出すことが多い京都府。龍谷大平安や福知山成美といった名門校に引っ張られる形で各校が力をつけている。そんな京都大会の組み合わせが決まった。今年の京都の見どころを紹介したい。
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日星と春準優勝の塔南がいるAブロック。このブロックを見ると、塔南側には好投手・中石 雄大擁する西城陽がいる。また塔南の奥本 保昭監督は京都成章で20年の長きに渡り監督を務めていた。共に初戦を突破すれば3回戦で対戦する可能性がある。京都成章には1年から活躍する右の好投手・北山 亘基がいる。ストレート、変化球のレベルも高レベルで簡単には打ち崩せないだけに、かなり苦戦することが予想される。もしこの対決が実現すると、激しい戦いが予想される。
また日星のブロックを見ると、優勝した京都翔英に1対5としっかりと接戦を演じた北桑田と京都外大西に5対6の接戦を演じている京都明徳の戦いは好カードといえる。
市岡 奏馬(龍谷大平安)
Bブロックでは京都最大のライバル対決が4回戦で実現するかもしれない。優勝候補筆頭の龍谷大平安と北部の雄・福知山成美が同じブロックに入った。龍谷大平安は今年も厚みのある打線と伝統の堅守が健在。実力を発揮出来れば優位は動かない。2季連続の優勝、さらに全国でも勝ち進むにはエース・市岡 奏馬以外の投手陣の成長もカギを握っているといえるだろう。
複数の主力を怪我で欠き春はまさかの初戦敗退となった福知山成美だが、昨秋は準優勝。龍谷大平安のエース・市岡 奏馬(3年)にも痛打を浴びせていた。ノーシードで前評判が高くなく、4回戦で龍谷大平安と当たる組み合わせは福知山商からの校名変更後初優勝を果たした2006年と状況は同じ。その時は甲子園でもベスト8入りを果たした。10年前の再現なるか。
シードを獲得した宮津は、京都八幡と対戦。また昨秋8強で、ノーシードからスタートする東山も同ブロック。東山には好左腕・原 大介、スラッガー・安田 朋樹と投打の柱がいるだけに、上位に勝ち進んでもおかしくない学校だ。
[page_break:ノーシードの強豪校も多く、序盤から見逃せない戦いに]ノーシードの強豪校も多く、序盤から見逃せない戦いに瀧野 雅太(京都翔英)
Cブロックでは初戦で注目の一戦の2カードがある。昨夏の代表校・鳥羽の相手は、投打にポテンシャルの高い選手を多く揃える京都国際。落ち着いた試合展開なら鳥羽のペースだが、京都国際は爆発力がある。勝った方が勢いに乗るのは間違いないだろう。そしてもう1カードは昨夏、今春と福知山成美を破った府立工業と昨夏準優勝の立命館宇治が相見える。順当にいけばこの2カードの勝者同士が4回戦でぶつかる。
もう1つのシード・京都廣学館は、好右腕・鹽見 和輝、左腕・岩倉 匠の二枚看板で、國光 智之、前野 祐輝など打力がある選手もいて投打ともに総合力がある。このブロックで怖いのは乙訓だ。故障に苦しんでいたエース・上野 晃徳(関連記事)が戦列に復帰。昨年よりも細かい野球ができるようになっており、チームの完成度は日増しに高まってきている。さらに昨夏、無安打無得点を達成した沢田 悠介擁する京都産大附も面白いだろう。
Dブロックは春優勝の京都翔英が有利か。4回戦までは強豪不在で初戦の入りさえ間違えなければ勝ち上がることが濃厚。対抗は5回戦での対戦が有力視される京都外大西。打撃に自信を持つチーム同士の対戦となれば、少々のリードでは安心出来ない好ゲームが期待出来そうだ。ノーシードで怖いのは、立命館宇治を破った洛星、好投手・石山 裕大がいる同志社、昨夏ベスト4の京都共栄だろう。
今年はノーシード勢に強豪が多く、そのため初戦や序盤での対戦が目立つ。有力校同士が潰し合う展開になれば中堅クラスの高校にもチャンス到来。ここに名前の挙がっていない高校が一気に駆け上がる可能性も大いにある。
(文・小中 翔太)
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