「このままでいいの?」と思ったときはプチ修行。東大出身の出家僧が教える“正しい考え方”
「なんで自分はこの仕事をしているのだろう」と思うことは、働いている人ならどこかで考えたことがあるのではないか。その想いがストレスになるわけだが、ほかに選択肢は浮かばない。心が疲れてしまうばかりだ。だが、そんな毎日を「まあ、これも修行のうち」と気楽に受け流せれば、気持ちも楽になるのではないか。では、どうすればそういった心の状態になれるのだろう。
それは、「ブッダの心の使い方」を実践すればいいのだ。
■「無明の闇路」――このままでいいのか?という状況
『これも修行のうち。 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活』(草薙龍瞬著、KADOKAWA刊)は、あらゆるツライことを「上手に消す」心の習慣を紹介した一冊。著者の草薙氏は、中学「中退」後、大検を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクでサラリーマン経験をした後、得度出家。日本の仏教宗派に属さない独立派出家僧だ。
自分にとって大事なモノゴトや喜びに、心を使わなければいけないと草薙氏は述べる。ところが、欲望や怒り、暗い妄想、プライドなど、なくてもいい思いばかりが前に出てきてしまう。こうした心の混沌状態を仏教では「無明の闇路」と表現するという。「どこに向かっているかわからない」「このままでいいのか確信が持てない」「生きている実感がない」という精神状態である。こうした状態から抜け出すのに、「正しい考え方」が必要となるのだ。
■3つの「正しい考え方」
草薙氏は、仏教における「正しい考え方」は3つで構成されるという。
1、正しい方向を見定める(目的を明確にする)
2、正しい方法を実践する(目的に近づける方法を実践する)
3、正しい心の前提に立つ(クリーンな心の状態に立つ)
例えば、方向性とは、たどり着きたい将来の自分になる。仕事だったり、家族のあり方だったり、心の状態だったり。肝心なのは「正しい方向性」であること。そして、もう1つ大切なのは、方向性は自分にとって楽しみでなければいけないということだという。さまよいがちな毎日に指針を立てる。その意味で、道に迷った感じがしたときこそ、快ある方向性を考えてみることが大事な修行になるのだ。
本書は、これまで敷居の高過ぎた仏教の修行を、世欲で頑張る人たちが日々実践できるプチ修行に落とし込んで、日々の出来事にムダに反応しない、ストレス・悩みを引きずらない「総じて快」と思える毎日にするためのものだ。仏教を学ぶメリットは「毎日起こるちょっとイヤなこと」に向き合う「心の持ち方」を教えてくれるところにあるという。日々の小さなストレスのが積み重なってしまう前に、「これも修行のうち」とプチ修行を実践してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
それは、「ブッダの心の使い方」を実践すればいいのだ。
『これも修行のうち。 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活』(草薙龍瞬著、KADOKAWA刊)は、あらゆるツライことを「上手に消す」心の習慣を紹介した一冊。著者の草薙氏は、中学「中退」後、大検を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクでサラリーマン経験をした後、得度出家。日本の仏教宗派に属さない独立派出家僧だ。
自分にとって大事なモノゴトや喜びに、心を使わなければいけないと草薙氏は述べる。ところが、欲望や怒り、暗い妄想、プライドなど、なくてもいい思いばかりが前に出てきてしまう。こうした心の混沌状態を仏教では「無明の闇路」と表現するという。「どこに向かっているかわからない」「このままでいいのか確信が持てない」「生きている実感がない」という精神状態である。こうした状態から抜け出すのに、「正しい考え方」が必要となるのだ。
■3つの「正しい考え方」
草薙氏は、仏教における「正しい考え方」は3つで構成されるという。
1、正しい方向を見定める(目的を明確にする)
2、正しい方法を実践する(目的に近づける方法を実践する)
3、正しい心の前提に立つ(クリーンな心の状態に立つ)
例えば、方向性とは、たどり着きたい将来の自分になる。仕事だったり、家族のあり方だったり、心の状態だったり。肝心なのは「正しい方向性」であること。そして、もう1つ大切なのは、方向性は自分にとって楽しみでなければいけないということだという。さまよいがちな毎日に指針を立てる。その意味で、道に迷った感じがしたときこそ、快ある方向性を考えてみることが大事な修行になるのだ。
本書は、これまで敷居の高過ぎた仏教の修行を、世欲で頑張る人たちが日々実践できるプチ修行に落とし込んで、日々の出来事にムダに反応しない、ストレス・悩みを引きずらない「総じて快」と思える毎日にするためのものだ。仏教を学ぶメリットは「毎日起こるちょっとイヤなこと」に向き合う「心の持ち方」を教えてくれるところにあるという。日々の小さなストレスのが積み重なってしまう前に、「これも修行のうち」とプチ修行を実践してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)