間違いだらけのあさ伝説に千代ブチ切れ「あさが来た」112話

写真拡大

朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)2月11日(木)放送。第19週「みかんの季節」第112話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:中野亮平

112話はこんな話


あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏(が、和歌山から帰ってくると、ちょうど千代(小芝風花)も京都から帰ってきていた。


千代と宜の友情


千代は、京都の女学校で同室の田村宜(吉岡里帆)と、なんだかんだで友達になっていく。
「ひょっとしたら ただのアホで 不真面目な女やないのと違う?」
まず、宜が千代を見直しはじめる。
なぜなら、彼女はあさ(波瑠)のファンだったのだ。尊敬するあさの娘と同室になれるとは、宜はなんて幸運な子なのだろう。
本の受け売りであさ先生のことを語る宜に、千代が真実を語りだすところが小気味いい。
本で書かれたことは、伝言ゲームのようにずれていくもので、
「頭でっかちしてんと 次からは 自分がその目ぇで見たものを 信じた方が ええのと ちゃいますか」と千代がビシッと。
めっちゃ理知的な千代。やっぱりあさの子供だ。
あさの間違った情報をムキになって訂正するのは、お母さんのことを他人に訳知りに語られることが悔しいのかもしれない。
お母さんのことを悪く言うわりには「びっくりぽんや」の口癖が移ってしまっているところにも、彼女の言葉とは裏腹なものが感じられる。
巷間のあさ伝説に間違いが多いものの、宜が巴御前の絵を貼ってあるってことは、あさ=巴御前のエピソードは世間的に定着しているってことなのだろうか。
(木俣冬)

木俣冬の日刊「あさが来た」レビューまとめ読みはこちらから