【誰にも教えたくない日本の隠れ家】本当に美味しい餃子は博多にアリ!1日に5000個も焼く博多っ子のソウルフード、福岡市博多区の「旭軒」

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福岡県・福岡市。

九州の空の玄関口として日本のみならず世界中の人達から愛されているこの街は、かつては中心地区を流れる那珂川を境に西側は城下町として、東側は商人町として発展していた。

明治時代になって、城下町側を「福岡」、商人町側を「博多」として呼ばれていた街の名前は、福岡市に統合されたのだが、実はこの統合には紆余曲折があったため、現在でも市の名前と駅名とが2つに分かれたままとなっている。

そんな城下町として、商人町として栄えた博多には、多くの人を魅了するグルメが数多く存在する。

中州で味わう屋台グルメに始まり、九州各地から集まる豊富な魚介類を使った料理、さらには水炊きやモツ鍋など、人々を魅了して止まない劇ウマグルメは、博多の観光のハイライトの1つとも言える。

そんなグルメタウンにおいて、絶品の博多ひとくち餃子を味わえる名店がある事をご存知だろうか。

それが今回ご紹介する福岡市博多区の「旭軒」だ。

・昭和29年創業の老舗
昭和29年(1954年)、日本の自衛隊が発足したこの年、先代の屋台から旭軒の歴史は始まった。屋台から博多駅の目の前の場所にお店を移転し、現在も本店は博多駅から徒歩3分ほどのところに鎮座し、最高の餃子を提供し続けている。

・最高の博多餃子
こちらのお店の餃子が美味しい理由はそのこだわりにある。皮も餡も屋台時代からの変わらぬ手作りで作られ、そして包みも手包みで行われている。餡には14種類の材料が入っているそうなのだが、特にタマネギとキャベツの甘みが効いており、いくらでも食べられる。そして手作りの皮でその餡を包み込んだ後、皮に餡のウマミをしみ込ませる為に、3時間から4時間ほど寝かせるのだと言う。さらにはその大きさと皮と餡の比率だ。皮は2.4g、中身4.6gで合計7g、この博多餃子の黄金比とも言える比率と一口大のおおきさこそ、博多餃子なのだ。そんな餃子はこのお店オリジナルの15ミリもある鉄板で焼かれる。極厚の鉄板で焼き上げられるその餃子は、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいほどのフォルムだ。

・もちろん水餃子もウマい
もちろん焼き餃子もおいしいのだが、水餃子もウマい。焼き餃子の香ばしさはないが、逆に水餃子にすることによって、餡のあっさりとした優しい味わいと手作りの皮のモッチリとした食感を感じる事ができる。博多独特の柚子胡椒と一緒に味わえば、つるんとした喉越しのあとには、えも言われぬ餡と皮の優しい甘みとウマミ、そして爽やかな柚子胡椒の辛みと香りが口の中で渾然一体となり、妖艶なまでにあと引く味わいを感じる事ができるに違いない。

・もちろん他のメニューもウマい
こちらのお店で餃子に加えて忘れてならないのが手羽先と酢モツだ。しっかりと揚げられた味わい深い手羽先は、噛めば噛むほど味が染み出してくるスルメのような味わい。もちろん酢モツも秀逸で、コリコリとした歯触りとモツのウマミ、そして絶妙の辛みが効いた爽やかな酸味が特徴だ。さらにはマカロニサラダも吞ん兵衛にはたまらない味わいだ。



そんなこちらのお店で最も驚くのがその価格だ。餃子は10個で350円であるし、手羽先は1本90円、小鉢の酢モツやマカロニは240円、最も高いのが瓶ビールの大で510円というのだから、博多を訪れる吞ん兵衛達が足しげく通う理由がよくわかる。

博多駅からすぐの場所にありながら、絶品の餃子を驚きの価格で提供してくれる神のようなお店「旭軒」。

もし博多を訪れる事があるのであれば、その味を味わってみてはいかがだろうか。

きっとこの餃子だけを食べに、また博多に来たい、そう思えるほど、後ろ髪を引かれる味わいに、昨日よりもっと、博多の事を好きになってしまうに違いない。

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お店 旭軒(あさひけん)
住所 福岡県福岡市博多区博多駅前2-15-22
営業時間  15:00〜翌1:00
定休日 日曜日