インタビュー:植田真梨惠「守りたい信念に向かって、受け入れて進む」
−−レコーディングや撮影機材などのテクノロジーは年々進化してますが、作曲はどのように?
植田:自分一人で作る時は、アコギ1本で。歌詞とメロディを紙に書いて、iPhoneで録音して、とりあえずのデモが出来て。そこからバンドで「せーの」でアレンジしたり、アレンジャーさんにお願いしたりしています。
−−宅録で各パートを打ち込んだりはせず。
植田:やりたいなとは、ずっと思ってて。ちょっと勉強したんですけど、そこまで手が回ってないですね。でも、いずれやると思います。
植田:じゃあ、宅録やります(笑)。
−−「じゃあ」って(笑)。
植田:いや本当に、もっと楽曲制作に力を入れたいという気持ちはすごくあって。体でどっぷり音楽に浸かって、私自身で出来ることを増やしていきたいので。レコーディングで「これもっと、こうしたいですね」と色々考えながら、見つけることも沢山あるので。そういうのを生かして、もっと自分自身で音楽を作っていきたいし。
最近は、言葉を使うのと同じように、音楽を作る作業が滑らかになってきたので。全然、何も作れないと思いながらも、むりやり作り始めていた時みたいに、全霊で自分の心を削ぐように曲を書いたり、そういうことをここに来て改めてもう一度やりたいなと思ってます。
−−制作のためのインプットは足りてますか?
植田:秋口ぐらいは、「足りてないかもな?」と思ったりも。でも、実際に日々起こっていることがあって、それを吸収する中で「書きたい」という気持ちに変わることとか、閃きが一番大きいので。それを補えるぐらい、もっと沢山、色んなカルチャーを吸収したいなとは、今ちょうど考えてますね。最近すごく旅行に行きたいと思ってます。
−−曲作りとリリースとのペースは、自分の中でコントロールできてますか?
植田:早いとは思うんですけど、「いっぱい曲を書きたい!」という気持ちも沢山あるので、ちょうどいいかなと思ってます。
−−ライブは、バンド編成とアコースティック編成の両方をバランス良くやりたいですか?
植田:お腹いっぱい感というのは、今の所なくて。割と良いタイミングで、どの編成も巡ってくるような感じでツアーが出来たので、すごく良かったなと思います。
−−今年2ndアルバムの予定はありますか?
植田:出すでしょう…。なんか、占いみたい(笑)。
−−前作を踏まえて、次作はどうしたいというアイディアは生まれてますか?
植田:新しい曲が出来ていく内に、「次のアルバムはもっとこういう風にしたいな」と思う部分は、また全然違ってあるので。私の場合は多分、客観的に聴けるようになるまで半年ぐらいかかるのかな。『はなしはそれからだ』をリリースして、もう一年近く経つので、結構出てきましたね。
去年は、自分が抱えているものしか曲にならないことに気づいた一年だったので、今抱えている気持ちのまま、これ以上、上向きとか、楽しくとは特に思わず。何曲かは出来てはいるんですけど、その時々の気分を曲にする楽しみみたいな、趣味の栓が開いた曲たちが並ぶアルバムになるのではと思ってます。
−−すでに1月からLive of Lazward Piano“Old-fashioned.”ツアーに突入されていますが、新たな会場や場所も増えましたね。
植田:私が子どもの頃に夢見てたような、見てるだけで夢がもらえるような、そういう歌を歌う人になりたいので。これからもっと頑張りたいと思ってます!