9日深夜放送、フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」では、「今夜決定日本球界最強左腕は誰だ」と題し、今季をもって現役を引退した山本昌氏をゲストに迎え、番組が選んだ有識者による最強左腕ベスト10を発表した。

有識者はブルペンキャッチャーの安倍昌彦氏、元阪神スカウト・菊地敏幸氏、野球太郎の編集者フリーライター・キビタキビオ氏。居酒屋でざっくばらんに語り合った3名による最強左腕ランキングは以下の通りとなった。

10位:星野伸之
9位:石井一久
8位:高橋一三
7位:今中慎二
6位:工藤公康
5位:安田猛
4位:木田勇
3位:山本昌
2位:岩瀬仁紀
1位:江夏豊

8位の高橋一三氏について、「僕も好きだった先輩」と切り出した山本氏は、「僕がスクリューボールだって言ってる前からシンカーを投げていた方。船のスクリューと同じ回転をするんでスクリューボールという名前になる。それを僕が勝手にスクリューですと言ったんですけど、元祖は高橋さん」と明かした。

7位の元チームメイト・今中氏については、長らく二枚看板として戦ってきた戦友でもある。それでも山本氏は「僕もずっと同じような成績でやりましたけど、やっぱりエースは彼。同じ成績なんですけど皆球が速い方にいっちゃう」とボヤき節。4位の木田氏には「最後一緒にやってます。中日で。不調になったら誰よりも先にグラウンドにきてジョギングしてアピールしろって言われました」と苦笑い。

また、自身が3位に入ったことについては、番組冒頭こそ「32年も野球をやらせて頂いて219勝しかしていない。年間平均すると7勝とか8勝になっちゃう」と謙遜していた山本氏。後輩・岩瀬が2位に入ると「俺が2位でもよかったな。岩瀬なら」とおどけてみせたが、「抑えをあれだけの期間をやり続けて、400以上セーブを挙げるというのは大変。後輩ながらスゴイなと。途中から給料には随分と差をつけられましたけど」と称えた。

なお、1位の江夏氏については菊地氏が「江夏を挙げないと怒られる」と、安倍氏は「江夏さんは阪神にいて、巨人−阪神っていう最高の舞台を経験しながら巨人を何回もやっつけているから僕らの中で存在感がでかい」と語っている。