世話入らずのスマートなIoT室内菜園が登場!魚と野菜が一緒に育つエコシステム

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野菜やハーブを育ててみたいけれど、管理に自信がないという方にはうれしいニュースだろう。

1週間家を空けて旅行に出かけたとしても、自己管理してくれるスマートな室内菜園が登場した。

MIT卒のエンジニアが開発、現在は資金調達中

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この『Grove Ecosystem』は現在クラウドファンディング『Kickstarter』で資金調達中だが、すでに目標額を大きく上回っている。

開発したのはMIT卒のエンジニア。地元のアメリカ・ボストン限定で半年間のプロトタイピングを経て、今回全米向けに量産に移るという。

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世話入らずの秘密は循環型農法「アクアポニックス」

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『Grove Ecosystem』には、魚の水槽が付いおり、魚が植物に栄養を与える仕組みになっている。

魚のフンが水槽の水ごと植物に届けられ、植物は栄養を吸収しながら水を浄化する。そしてきれいになった水はまた水槽に戻るのだ。

自然の生態系のように植物と魚が共存する、この循環型農法『アクアポニックス』では、植物への水やりや水槽の水換え掃除は不要だという。

魚へのエサやりは必要だが、自動給餌器を設置をすることができる。

スマホアプリが栽培をサポート

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専用のスマホアプリ『Grove OS』は、育てている野菜に合わせて自動で光量(太陽光の代わりとなるオリジナルLED照明)や水量を調整してくれる。

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また、世話が必要になればアラートしたり、育成状況に合わせてアドバイスをくれたりするという。

「野菜が病気かな?」と思った時には写真に撮ると、健康診断をして対処法まで教えてくれるのだ。

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日本でも「アクアポニックス」をはじめられる

(c)AquaSprouts

『Grove Ecosystem』は、残念ながら日本では発売されないが、日本向けに家庭用『アクアポニックス』システムが株式会社おうち菜園より発売される。

同社がアメリカのAquaSprouts社と共同開発したこの『アクアスプラウト』は、小型で卓上にも設置できる。

2015年12月の発売に向けて事前登録を受付中だ。

『アクアポニックス』は、生態系を学ぶための教育ツールや食育ツールとしても適しているという。

【参考・画像】

※ Grove Ecosystem - Grove

※ Grove Ecosystem - Grow Fresh Food In Your Home - Kickstarter

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