7日、中日ドラゴンズの山本昌が現役最後の登板に臨みました。8月11日に50歳の誕生日を迎えたことで、この日は日本プロ野球でも初となる50歳超えでの登板。数々の最年長記録を残してきた山本昌が、最後に永久不滅とも言える偉大な記録を残し、マウンドを去りました。

今季はベテラン選手の引退が相次いだシーズン。年齢ランキングで2位の日本ハム・中島聡(46歳)、3位の楽天・斎藤隆(45歳)、4位の中日・谷繁元信(44歳)、5位の中日・和田一浩(43歳)、6位の西武・西口文也(43歳)、7位のオリックス・谷佳知(42歳)、8位の中日・小笠原道大(41歳)までが現役引退を表明済となっています。

これで来季の日本プロ野球では横浜・三浦大輔(41歳)が現役最年長となる見込みです。また、去就は未定ですが現役続行の意思を表明している選手では、ソフトバンクの松中信彦(41歳)が三浦大輔の1日遅れという誕生日の差で、惜しくも2位ということになります(※三浦が1973年12月25日生まれ、松中が1973年12月26日生まれ)。メジャーリーグまで視野に入れると、マーリンズとの契約延長が発表されたイチローが1973年10月22日生まれで最年長となります。

しかし、これらの選手を上回る隠れ1位がいるのです。

その選手とは、現在所属先がないながらも「生涯現役」を宣言し、今もトレーニングをつづけているという元横浜の中村紀洋さん。中村紀洋さんは1973年7月24日生まれの42歳ですので、もし所属先が決まれば、イチローをも超えて日本野球界での現役最年長に躍り出る「隠れ1位」の選手です。

昨今のスポーツ界では「高齢なのに頑張っている」選手が、強い関心と人気を集める傾向があります。サッカーで言えば三浦知良(48歳)や中山雅史(48歳)、大相撲では去る七月場所で引退した旭天鵬(41歳)、テニスのクルム伊達公子(45歳)、スキージャンプの葛西紀明(43歳)などは、その生き様自体も大きな魅力となっています。

1年間の浪人生活を経て、球界最年長選手として復帰する。数々の紆余曲折を経てきた中村紀洋さんのドラマ性は、世間からも大きな注目を集めるのではないでしょうか。コレといって世間の目を引く話題がない球団(埼玉西武など)は、ぜひぜひ獲得を検討されるとよいかと思います。

なお、日本プロ野球での最年長打撃記録をひも解くと、最年長打席記録は中日・山本昌が2014年9月23日の巨人戦で記録した49歳1ヶ月となっています。この壁を打ち破るため、中村紀洋さんとの超大型7年契約、ドーンと行ってみてもらいたいものですね。まぁ、記録を破るためだけなら7年後に雇ってもいいのかもしれませんが…。
(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)